オランダのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)分析サイト「オリックス(Oryx)」などによると、ロシア軍はウクライナの戦場で戦車を損傷分を除くと月に平均100両ほど失っている。一方、ロシアの産業界による戦車の新造数は50両足らずとみられる。 このギャップをできるだけ埋めるため、ロシアは冷戦時代の古い戦車を長期保管施設から引っ張り出し、修理し、一部は改良も施して、ウクライナの前線に送り込んでいる。保管されている戦車は基本的に屋外に置かれているので、商用衛星画像で確認でき、数を数えるのもかなり容易だ。 ロシアが再利用している戦車には、1950年代に開発されたT-55、1960年代に開発されたT-62、それ以降に開発されたいくつかの型式のT-72とT-80などがある。奇妙なのは、T-72の場合、1970年代に開発された最も古い型式のT-72ウラルとその改良型のT-72Aがほとんど含まれ