日本が売り込みをかけている米東海岸のリニア新幹線構想で、アメリカ連邦鉄道局(FRA)が初めて補助金拠出を認めた。先行開業路線が計画されているメリーランド州に2780万ドル(約34億円)が交付され、計画立案や設計分析、環境評価などに用いられる。8日に山梨県のリニア実験線に試乗したアンソニー・フォックス米運輸長官が明らかにした。 米リニア構想は、高額な建設資金などを理由に一旦は下火になっていた。しかし、今春ごろから、フォックス長官やメリーランド州のラリー・ホーガン知事ら推進派の声が大きくなってきている。補助金は、あくまで事前調査資金という位置づけだが、計画実現の足がかりとなるか注目される。 ◆一旦は却下された補助金申請が認められる 米リニア新幹線構想は、「北東回廊」と呼ばれる米国で最も交通量の多いニューヨーク〜ワシントンDC間を、時速300マイル(約480km)で結ぶ計画だ。実現すれば、車・飛