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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (27)

  • テクノロジーをどう捉えるか | 地政学を英国で学んだ

    数カ月ぶりの更新となってしまいましたが、まずは明けましておめでとうございます。年も引き続きよろしくお願いします。 さて、久しぶりに要約を行ってみましょう。これは私がいま最も関心を持っているテクノロジーのとらえかたに関するものですが、英エコノミスト誌のクリスマス増刊号に掲載されていたものです。

    テクノロジーをどう捉えるか | 地政学を英国で学んだ
  • なぜ知識人は独裁者が好きなのか | 地政学を英国で学んだ

    新年あけましておめでとうございます。2018年もがんばって行きますのでブログともによろしくお願いします。 From Benito Mussolini to Hugo Chavez: Intellectuals and a Century of Political Hero Worship, by Paul Hollander 連続殺人で有罪となり収監された殺人犯は、実は自分の犯罪歴しか知らない女性たちから求婚されることが多い。この奇妙な現象が示しているのは、自己欺瞞が人間の行動の決定にどこまで深く染み込んでいるかという事実だ。 このような求婚をしてしまう女性というのは、「この殺人犯の心の奥底には人知れぬ善い面があり、自分だけがそれを表に引き出すことができる」と考えているとみられる。 よって彼女たちは、「自分は他の女性とは異なる<違いのわかる女>であり、連続殺人犯に対する一般女性の態度は退

    なぜ知識人は独裁者が好きなのか | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2018/01/05
    「自分には一般人には見抜けない、ある独裁者がユートピアを実現する救世主だと見抜く能力がある」とうぬぼれる知識人。北朝鮮を「地上の楽園」と言った朝日文化人やオウム麻原を高く評価した吉本隆明を想起。
  • 歴史家は「コメンテーター」になるな | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は暑さが落ち着きまして、晴れておりますが涼しく過ごせております。 さて、久々の更新です。以前番組でも触れたトピックです。 === 歴史家は「評論家」になるべきではない by モシック・テムキン ドナルド・トランプはたしかにアメリカ人のほとんどの人にとって大災害であり、世界にとっても危険な存在かもしれない。ところが彼は歴史家たちにとっては、大きな恩恵を与えてくれる存在だ。 なぜなら彼の政権がグロテスクに映れば映るほど、歴史家たちはその理由を説明するために、ケーブルニュースの番組でたった30秒の非難や、新聞の記事の中の引用しやすい言葉のために呼ばれるようになったからだ。 私も歴史家の一人だが、われわれの注目されるべき職業がこうして注目を浴びるのは喜ばしいと考えている。 ところが同時に私は、歴史が、矢継ぎ早かつ表層的な形で、しかもそのほとんどが歴史的な「アナロジー」を引き出す形で表

    歴史家は「コメンテーター」になるな | 地政学を英国で学んだ
  • 地政学的な理由で対外政策を変えられないトランプ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても晴れてますが、とにかく寒くてびっくりでした。朝の寒さが強烈です。 さて、先週の放送でもとりあげた、ロバート・カプランの意見記事の要約です。 ちょっと長いですが、「地政学」という意味ではとても参考になるものです。 === トランプはなぜ米国を世界から撤退させられないのか by ロバート・カプラン アメリカはどれほど世界に関与すべきかという問題は、われわれの歴史においても常に議論の的となってきた。たとえば1821年には、ジョン・クインシー・アダムスは、海外に出かけて行って「怪物を探して倒す」ようなことをすべきでないと忠告している。 ところが彼の想像をはるかに越えたレベルで世界が相互接続されている現代の世界では、われわれは彼の忠告の真逆のことを行わざるを得ないし、ときにはそれを行いたいという魅力にとりつかれる。その結果が、バルカン半島やアフガニスタン、イラク、シリアであ

    地政学的な理由で対外政策を変えられないトランプ | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2017/01/16
    地理的条件と建国の歴史が国際介入主義の土台という話。原住民と奴隷を虐殺した建国の罪は道徳的に解決不可能なので、世界に善をなすことを唯一の贖罪にするしかないという指摘は重要。
  • ローマ帝国を崩壊させた「難民危機」 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から晴れました。そろそろ涼しすぎるくらいですね。 さて、昨日の放送(https://youtu.be/aWaIX4TwdmU)でも触れた、ローマの「難民危機」の話を扱った記事の要約です。 ==== ローマ帝国を死滅させた難民危機からわれわれは何を学べるのか By エリック・シグリアノ EU離脱を決めた英国からカレーの難民キャンプ、さらにはドナルド・トランプの想像上の国境の壁まで、難民や移民の流入に対する不安は最高潮に達している。 オバマ政権は先日2017年度に前年と比べて30%多い11万人の難民受け入れ計画があると発表して共和党から非難されたが、それでもカーター・レーガン時代にソ連圏やキューバから受け入れた数よりもはるかに少ないのだ。 政治家たちは「前例のない」移民の圧力について口ごもったり扇動したりしているが、実際は同じようなことが1640年前の欧州、つまりローマ帝国の

    ローマ帝国を崩壊させた「難民危機」 | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2016/10/12
    “ローマの崩壊は、難民の適応や同化をせずに孤立させて虐待すれば、一体何が起こるのかを、まざまざと見せている”
  • 日本語で読める「地政学」の本 : 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝からすっきりしないお天気でした。昼以降はけっこう寒くなりましたね。 さて、前回のエントリーの続きです。 次に出るの第一章な...今日の横浜北部は朝からすっきりしないお天気でした。昼以降はけっこう寒くなりましたね。 さて、前回のエントリーの続きです。 次に出るの第一章なのですが、実際にに載せるかどうかはさておき、一応「先行研究」(literature review)のようなことをここでやってみたいと思います。 私は日の地政学について研究したわけではないのですが、とりあえず日語で「地政学」というタイトルのついたについて、前回に提示した3分類で大まかにわけて、それぞれに寸評を加えてみたいと思います。 === 日で出ている「地政学」というタイトルのついたで、しかも学問としての地政学と関連性が高いと思われるものをリストアップしておきたい。 ただし以下に挙

    日本語で読める「地政学」の本 : 地政学を英国で学んだ
  • 傷つきやすい中国の人民 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしてもよく晴れております。 さて、前回の放送(http://www.nicovideo.jp/watch/1455102138)でも触れた、イギリスのエコノミスト誌による、中国人民の「傷つきやすい感情」について調べてみたという内容の、皮肉のスパイスが良く効いた記事の要約です。 === 可哀想な中国:あんなに巨大でとんでもなく傷つきやすい 16-2/6 The Economist ●今年の1月のことだが、スウェーデン人のピーター・ダーリン氏が北京で逮捕された後にテレビで「私は中国人民の気持ちを傷つけてしまいました」と公開で「告白」をしている。 ●この告白にはいくつかの不穏な側面がある。それは、北京で法律事務所を運営していたダーリン氏(彼は後に国外追放となった)に圧力がかけられていたことも含まれる。ただ、北京政府はなぜこのような言葉を彼に言わせたのだろうか? ●もちろん中国

    傷つきやすい中国の人民 | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2016/02/11
    人民日報で「中国の人民の気持ちを傷つけた」という言葉が使われたのは1959年のから143回。日本が51回で1位、35回のアメリカが2位。アヘン戦争で一番中国を傷つけ被害者意識を根付かせた英エコノミストの記事。
  • たった5分で国際関係論を習得する方法 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はあいかわらず快晴で寒いです。 さて、日の大学では現在期末試験の真っ最中かもしれませんが、ちょっと前の記事で、私が『米国世界戦略の核心』という(絶賛絶版中)を訳したこともあるハーバード大学のスティーブン・ウォルト教授が、卒業する学生たちに向けて「復習」的な意味を込めて書いたブログ記事が面白かったので、その要約です。 その内容は「国際政治学を5分でマスター」というぶっ飛んだものですが、そのエッセンスの部分はけっこううまくまとめられておりますので、興味あるかたはぜひご参考まで。 === 大学の国際関係論の学科を5分でマスターする方法 by スティーブン・ウォルト ここニューイングランド地方は晩春を迎えたが、これはつまり米国内の全国の大学やカレッジで卒業シーズンを迎えたことを意味する。もちろん卒業に向けて忙しい学生やホッとしている学生もいるかもしれないが、私は彼らの多くが密かに

    たった5分で国際関係論を習得する方法 | 地政学を英国で学んだ
  • ノルウェーのテロ事件から「多文化主義の失敗」を再録 : 地政学を英国で学んだ

    ノルウェーのテロ事件を受けて、この意見記事の要約を再録します。 ぜひじっくりとお読み下さい。 ==== 多文化主義はどのように失敗したのか by ケナン・マリク ●今年の7月7日でロンドンでの52人が死んだ連続テロ事件から六年がすぎた。 ●アメリカの9・11事件とロンドンでの7・7事件は基的に同じインパクトを両国の国民に与えたが、ひとつだけ違うのは、7・7事件のほうがイギリスの市民権を持つ人間たちによる犯行だったということだ。 ●イギリス当局側は、この「自国民の犯行」に頭を悩ませており、その原因として、以前は過激なイスラム僧侶やモスクの影響を指摘していたが、最近は政府の多文化主義政策の失敗を指摘する分析が多くなっている。 ●ヨーロッパでは多文化主義の問題に関して政府要人からも批判的な声が上がり始めており、スウェーデンやオランダでも反移民政策を訴える政党が議席を伸ばしている。 ●英首相のキ

    ノルウェーのテロ事件から「多文化主義の失敗」を再録 : 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2015/09/07
    「多文化主義はどのように失敗したのか」 ケナン・マリク
  • ニカラグア運河は建設できるのか? | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は久しぶりにスッキリ晴れましたが、さすがにピークの頃よりは暑くなかったですね。 数日前から緊張していた南北朝鮮国境ですが、高官同士が板門店で会談することでまずは戦闘回避できたようですね。 さて、久々にニカラグア運河建設という地政学的な話題について触れたトピックの記事の要訳を。 ==== ニカラグアは運河を夢見続ける by ジャスティン・フォックス Nicaragua Keeps Dreaming of a Canal By Justin Fox 15-8/20 Bloomberg View http://www.bloombergview.com/articles/2015-08-20/nicaragua-just-can-t-stop-dreaming-of-a-canal ●去年のことだが、ニカラグア政府関係者は500億ドル(6兆円)の予算で、太平洋と大西洋をつなぐ運河の

    ニカラグア運河は建設できるのか? | 地政学を英国で学んだ
  • 米軍が変えたアメリカ人の食生活 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝からずっと降っておりまして、なんとか暑さも一段落。 さて、4日連続の更新になりますが、今日はブロマガ(http://ch.nicovideo.jp/strategy/blomaga/ar854369)でも触れた記事の要訳を。 米軍が主導した品加工技術によって、われわれのべ物の好みも変わってきたという話です。 これは軍事技術がわれわれの生活を変えてしまったという意味で、テクノロジーと社会、そして人間の変化という、私にとっては非常に興味深いケースです。 === How we went from beef on the hoof to mystery meat in a box by Anastacia Marx De Salcedo http://www.latimes.com/opinion/op-ed/la-oe-desalcedo-military-meat-201

    米軍が変えたアメリカ人の食生活 | 地政学を英国で学んだ
  • 反共闘士 リー・クワンユーの地政学的意味 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はなんとか晴れて気温もあがりましたが、午後から曇ってまた寒くなりました。 さて、日早朝に亡くなった「世界の偉人」であるリー・クワンユーですが、私が翻訳したロバート・カプランの『南シナ海:中国海洋覇権の野望』というの中に、彼が歴史的に果たして地政学的な役割について触れられた興味深い箇所がありましたので、その部分を抜き出しておきます。 当時の共産主義との闘いが興味深いです。 『南シナ海:中国海洋覇権の野望』第五章:pp146-49. シンガポールの中華系の人々は、「大躍進」や「文化革命」などの犯罪が明るみに出る前までは、毛沢東と赤化した中国のことを非常に誇りに思っていた。 彼らは占領者であるイギリスの仮面に隠れた西洋の植民地主義を嫌っていたが、同時のその占領者がシンガポールの人々に仕事をもたらしていたことを、リー・クワンユー自身は強烈に覚えている。シンガポールで労働運動を引起

    反共闘士 リー・クワンユーの地政学的意味 | 地政学を英国で学んだ
  • 戦争とクリスマス | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は快晴で、気温もここ数日の中では上がったほうかと。 さて、クリスマス・イブということですが、イギリスの友人から教えてもらったセインズブリーズ(スーパーマーケットのチェーン店)のクリスマス広告の動画がなかなかよく出来ていたのと、それに関する記事がありましたのでその要約を。 これは第一次世界大戦のクリスマス、つまり今からちょうど100年前の話です クリスマス休戦から百周年 by アダム・ホースチルド ●今年の12月25日は、第一次世界大戦の有名な「クリスマス休戦」の百周年にあたる日だ。五ヶ月間にわたる前例のない工業的な規模の虐殺の後に、西部戦線では自発的に停戦が行われた。 ●イギリスとドイツの兵士たちはクリスマスの日に互いにたいする銃撃をやめ、フランスやベルギーにあった泥だらけの両軍の塹壕の間の中間地帯に歩み寄り、料やタバコ、それに贈り物を交換したりしている。 ●この話は近年に

    戦争とクリスマス | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2014/12/24
    イギリスのスーパーマーケット・セインズベリーのCM。第一次世界大戦におけるドイツとのクリスマス休戦を材に取っている。戦勝国だから広告として機能するわけで、敗戦国では無理筋すぎるわなあ
  • 軍事における革命(RMA)とテクノロジーの話 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はよく晴れましたが、午後から風が吹いて寒くなりました。 さて、私の長年の研究テーマ(?)の一つであるテクノロジーについて、最近ある文献を読みかえして感じたことがありましたので、それを少し。 RMAといえば、アメリカの戦略関連の文書を読んだことがある人でしたら、割合と馴染みのある言葉かもしれません。 これはRevolution in Military Affairsという言葉というか、コンセプトの頭文字をまとめた略称でありまして、日語では「軍事における革命」という訳語が当てられております。 元々はソ連の軍人たちが1970年代後半あたりにアメリカで進化する軍事技術の質的な面での革命的な向上に注目して、これを論じ始めたのがきっかけだとされております。 80年代半ばにソ連のオガルコフ将軍が「もっとコンピュターなの情報通信関連への分野への投資をしろ!」と何度も進言していたことでピーク

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  • 地政学が無視される3つの理由 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても朝から快晴。さすがに朝の冷え込みは厳しくなってきました。 さて、私は「地政学」(geopolitics)という学問を長年粛々と研究しているわけですが、その経験からつくづく感じるのは「国際政治の分析では【地理】の要素が軽視されている」ということです。 地理(geography)というのは、人間の生活のすべての分野において関わってくる必要不可欠な要素であり、これが国家や国際政治のレベルになると、さらにその重要性が増してくることはブログをお読みの皆さんならば簡単にご理解いただけると思います。 ですが、なぜかメディアや専門家の分析でも、この要素を意識したものをあまり見かけません。ではなぜこのように「地理」が軽視されるのでしょうか? 私は、大きくわければ三つの理由があると考えております。 ▼理由その1:ドイツ地政学のイメージの悪さ これはなんと言ってもナチス・ドイツと、そ

    地政学が無視される3つの理由 | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2013/11/21
    ドイツ地政学のイメージの悪さ・国際政治の研究が「自然科学」よりも「社会科学的」に研究されはじめた・IT関連技術のめざましい発展
  • 韓国トップたちの怪しい「世界観」 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は台風のせいで雨です。 さて、今回は最近色々と話題の韓国について少し。 その前にまず最初にお断りしておきたいのですが、私はいわゆる「嫌韓派」でもなければ「親韓派」でもありません。 すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は国際関係論でいうところの「リアリズム」という立場、つまり、「すべての国家は利己的である」という前提からものごとを分析するような教育を受けてきた人間であります。 そういうことなので、どうも日以外の他国のことを「好き/嫌い」、もしくは「善悪」という立場で判断することにはあまり慣れていないんですが、これを前提として議論を進めていきたいと思います。 くどいようですが、私が専門で勉強してきた(古典)地政学では、国家の「世界観」、もしくは「地理観」というものが、国際関係の動きを現実的に見る時に非常に重要であるとされております。 最近つとに反日姿勢を強めている韓国

    韓国トップたちの怪しい「世界観」 | 地政学を英国で学んだ
  • クラウゼヴィッツ学会でランドパワー理論 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は久しぶりの文句なしの快晴だったのですが、意外に気温が低くて過ごしやすかったですねぇ。 先ほど久しぶりに国際地政学研究所のワークショップに参加してきたのですが、アメリカの大戦略に関する議論が出てて、けっこう参考になりました。 さて、来週の水曜日の夜なのですが、クラウゼヴィッツ学会で冷戦後のランドパワーの理論について発表をしますので、その予告というか、参考文献紹介を。 ランドパワーといえば、戦略理論としてはおそらく最も古い戦略理論でありまして、マハンやコーベットがシーパワーの理論を書くまでは事実上は「唯一」の戦略理論でありました。 この分野について古典といわれるのは孫子とクラウゼヴィッツですが、主に冷戦後のものに特化すると、参考になるのは以下の四つがあると思われます。 1,アンドリュー・クレピネヴィッチが、自身の働くシンクタンク(CSBA)の文書として発表したTransform

    クラウゼヴィッツ学会でランドパワー理論 | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2013/07/20
    ランドパワー理論の古典4冊
  • 韓国はなぜ戦略を失敗するのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は昼前から晴れてきまして、午後はスッキリ快晴に。日差しは真夏ですね。 さて、この記事を書いている現時点で、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国を訪問中です。この話題について少し。 韓国の歴代大統領は、就任してからまず同盟国であるアメリカや日に先に訪問するのが建国以来の「恒例」になっていたわけですが、朴大統領はアメリカの後に、今回初めて中国を訪問しております。 (FNNより) ※参考記事※ http://sankei.jp.msn.com/world/news/130627/kor13062707300000-n1.htm このような動きというのは、普段、国際政治を分析する者にとっては、少々不可解な動きに見えます。 というのも、普通の地政学の考え方からすれば、韓国は今まで通りに、アメリカと日との安全保障的な結びつきを強め、北朝鮮を牽制しながら、中国を警戒するような動きを見

    韓国はなぜ戦略を失敗するのか | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2013/06/28
    「韓国はダライラマの入国を中国に気兼ねして堂々とビザ発給を拒否している」
  • 陰謀論にたいするスタンス | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は曇りがちでした。午後は少し降ったのですが、なんとなく梅雨の始まりを予感させてくれるような。 さて、ひとつだけ簡単に記しておきます。 国際政治・経済関連の文献の一般書をある程度読み込んだ経験を持つ方たちだったらよくわかると思うのですが、いわゆる「陰謀論系」と呼ばれるジャンルがありまして、これにけっこうハマる人がおります。 かく言う私も十年以上前にその手のをけっこう読んだ記憶があるわけですが、最近感じるのはこの手のジャンルの理論にたいするスタンスの取り方のむずかしさ。 というのは、陰謀系というのは、それがどのようなもの(ユダヤ系、金融系、アメリカ系など)であれ、基的には一つのパワフルな全能的な存在が世界のすべてをコントロールしているという、単純でわかりやすいストーリーから世界の複雑な動きを分析してくれます。 これは一つの理論と言えますし、これはこれで面白いのですが、問題はそ

    陰謀論にたいするスタンス | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2013/05/30
    「先を見越してすべての情報を知りながら次の一手を的確に出し、しかも色々な考え方を持っている多数の(非合理的な)人間を操作することができるかといえば、それは無理だろう、というのが妥当なところ」 ですね
  • テクノロジーのソフト面を軽視する日本 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州はなんとなく曇りでして、相変わらず初夏の気温。 イギリスの友人を山梨観光に連れ出しておりまして、日はお約束の「昇仙峡」に行って参りました。私自身も初めてだったのですが、あまりにも観光地化されて客引きが多く、やや閉口。 さて、いまメルマガのほうに書いているテクノロジーの話題について少し。 テクノロジーには「思想」や「世界観」、さらには「政治(思想)」までが含まれるということをこのブログではかなり前から主張しているわけですが、それは一体なぜなのかということを説明するために便利なのが、このブログをご覧のレギュラーの皆さんにはすでに「耳タコ」になっている「戦略の階層」というもの。 いつものようにそれを記しますと、 世界観(人生観、歴史観、地理感覚、心、ヴィジョン) ↓ 政策(生き方、政治方針、意志、ポリシー) ↓ 大戦略(人間関係、兵站・資源配分、身体、グランドストラテジー) ↓ 軍事

    テクノロジーのソフト面を軽視する日本 | 地政学を英国で学んだ
    kaoruw
    kaoruw 2012/05/01
    「最近の日本で一番危ないなぁと感じるのが「ものづくり」という言葉で、これは90年代から盛んにもてはやされるようになった。日本がバブル崩壊後に慌て始めた時期と一緒」