鳥取県とJR西日本が共同でブランド化を目指す養殖マサバ「お嬢サバ」の本格生産が7日、岩美町大谷の養殖施設で始まった。 年間約6万匹を養殖し、来年3月の初出荷を目指す。 お嬢サバは、地下海水を陸上の水槽にくみ上げる「陸上養殖」で育てる。腹痛などを起こす寄生虫「アニサキス」が 濾過 ( ろか ) で除去されるため、刺し身など生食にも活用できるのが特徴という。 同社が沿線の地域活性化につなげようと、2015年から県栽培漁業センター(湯梨浜町石脇)と共同研究を開始。首都圏や関西などで試験販売を行ったところ好評で、採算性にめどがついたため、今年1月から網代漁港(岩美町)で生産拠点の整備を進めてきた。 養殖施設は、取水用井戸や飼育用水槽(50トン)9基、出荷用水槽(10トン)4基などを配置。稚魚を9か月間で体長25センチ、重さ300グラム程度まで育て、県内や首都圏、関西へ出荷する。卸値は、1匹当たり9