日本という異界を知る――米澤穂信が選ぶ10冊 | 文春オンライン

土地に染みついたまじないを見出すことは、こんにち容易ではない。複製したような街並みからは、積み重なった人々の息吹が聞こえてこない。それでも稀には、曲がり角や坂道や、古い三角点や剥落した石碑に、物語の予感を感じることがないでもない。優れた小説家は卓越した目でそれらの予感を見出し、それぞれの手の内のなにかを加えて、見慣れた土地をあらぬ姿へと変容させることがある。そうした、ここであってここでない場所の話が、私は好きだ。 よねざわほのぶ 岐阜県生まれ。2014年『満願』で山本周五郎賞を受賞。近著に『いまさら翼といわれても』。©杉山拓也／文藝春秋 『神州纐纈（こうけつ）城』は日本にあやしの術をかける。広大な富士の裾野のどこかに建つ纐纈城では月に一度、捕らえた人々の血を絞り、目にも鮮やかな赤い染め物が生み出される。因縁は巡り、やがて緑深い富士の樹海から、災厄が甲府へとやって来る。妖美の世界に総身でのめ

[ext3]

こいつ男だったのか…

[nununi]

「異界」としての日本セレクション。『安徳天皇漂海記』と『高丘親王航海記』大好きだ。

[kori3110]

冬季限定がもう出ている異界はどこですか

[aubergine]

何冊か読んだことあるけどなかなかいいセレクション。神州纐纈城読んでみたい。

[shogo_okamoto]

1冊も読んだことがないなー。

[snowcrush]

全く知らんタイトルばかりだ…。興味深い

[itouhiro]

『神州纐纈城』『赤朽葉家の伝説』『紫苑物語』『魔都』ミステリならば『東亰（とうけい）異聞』『ニッポン硬貨の謎』『絹』短篇集『百万のマルコ』『安徳天皇漂海記』『高丘親王航海記』

[kaoruw]

「ニッポン硬貨の謎」など

[ane36kaku]

普段読まないような本だ。読んでみようかな。

[ituka-m]

流石のチョイス 最高