「少年ジャンプがこれまで作ってきたシステムを、いまの時代に合わせて生まれ変わらせたいんです」 集英社・週刊少年ジャンプ編集部の籾山悠太さんは、「少年ジャンプ+」「ジャンプルーキー!」など、これまでジャンプに関わるWebサービスやアプリを数多く立ち上げ、漫画のデジタル化に積極的に取り組んできた。 紙の雑誌や書籍が売れなくなったといわれて久しいが、日本で最も売れている漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」も例外ではない。その発行部数は1995年の653万部をピークに減少し、いまでは200万部を下回る。 籾山さんは、「作家と編集者で面白い漫画を作ることに集中していれば良かった幸せな時代は残念ながら終わってしまいました。しかし、こうした時代の変化は決してネガティブなことだけではありません」と話す。 そこで出てきたのが、冒頭のせりふだ。籾山さん自身、漫画配信アプリや漫画投稿サービスなどを手がける中で、紙の時代