矢野経済研究所は10月5日、「国内アパレル市場に関する調査結果」を発表、2009年の国内アパレル市場規模は前年比7.8%減の9兆612億円と2年連続で縮小したことが分かった。2009年の減少幅(前年比7668億円減)は、市場規模が10兆円の大台を割り込んだ2008年(同4568億円減)より拡大。1991年のピーク時には約13兆円あった同市場の規模は、約20年間で3割ほど縮小したことになる。 矢野経済研究所では急縮小の背景として、「景気後退の影響に加えて、デフレ基調が継続する中で外資系ファストファッションの店舗が拡大したこと、また低価格カジュアルチェーン店が消費者の支持を集め、商品単価が下落したことがある」とコメントしている。 分野別に見ると、婦人服・洋品市場は前年比7.9%減の5兆6790億円、紳士服市場は同8.3%減の2兆4922億円、ベビー・子供服・洋品市場が同5.5%減の8900億円