川崎市内初の連節バス運行に向け、川崎鶴見臨港バスは、公道での習熟訓練を開始した。今年の3月から4月ごろに運行し始める予定で、JR川崎駅と臨海部を結ぶルートを想定している。一度に多くの乗客を輸送することで…
鉄道ファンに「ハチゴー」と親しまれてきた東急電鉄8500系の鉄道模型(Nゲージ)が相模原市のふるさと納税の返礼品として、数量限定で出品されることとなった。寄付の受け付け開始は12日午前10時で、市は「人気が集中することも予想されるため、興味のある方は早めにチェックしてほしい」とPRする。 8500系車両は1975年に開発され、東急線の主力車両として活躍してきた。現在は残り1編成で今月に定期運行を終了する。鉄道模型は、グリーンマックスの製造拠点(同市中央区)で制作している。 返礼品は▽8500系(ありがとう8631編成)10両編成セット、実寸大「ありがとう8500系」ヘッドマーク(直径約1メートル)=寄付額16万2千円、受け付け限定10件=など計3種類。 寄付は、東急が運営するふるさと納税ポータルサイト「ふるさとパレット」で受け付ける。(松島 佳子)
来年3月18日に開業予定の新路線「相鉄・東急直通線」を巡り、相模鉄道(横浜市西区)などが見込む輸送人員が、当初計画から下方修正されたことが、関係者への取材で分かった。当初は需要が定着する2026年度ごろに、相鉄線で1日当たり約7万人の増加を想定していたが、新型コロナウイルス禍の影響などを踏まえ、約5万人に変更。当初予想から約3割減少し、事業費の償還計画を変更する事態となっている。 相鉄・東急直通線は、羽沢横浜国大、新横浜、新綱島、日吉の4駅を主に地下で結ぶ10キロの区間。19年に開業した「相鉄・JR直通線」と合わせた総事業費は約4022億円に上る。 多額の資金は、整備主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)のほか、国、地方自治体(県と横浜市)が3分の1ずつ負担。鉄道・運輸機構が借り入れるなどして調達した約1341億円は、営業主体の相鉄と東急電鉄(東京都)が、直通線で得る収
市営地下鉄の駅トイレの環境改善へ向け、空気を袋に採取して臭気強度を調べたり、換気能力を測定したりしている(横浜市提供) 駅のトイレといえば、臭くて汚い-。そんなイメージを覆すかのように、横浜市営地下鉄の駅トイレの環境改善が進んでいるのにお気づきだろうか。市に寄せられる苦情が減っているだけでなく、臭気や汚れ具合を判定する「トイレ診断」の結果からも裏付けられている。 市交通局は2018年度から、全40駅の構内トイレを対象に「トイレ診断」を実施。18年度に「無臭」と診断されたトイレの割合は15%だったが、21年度には83%に増加。汚れでも「快適に感じるレベル」「通常使用で気付きにくいレベル」と判定された割合は18年度は22%だったが、翌年度から100%が続いている。 「トイレで駅全体の印象が大きく変わる」と担当者。トイレに着目するきっかけは「臭い」「汚い」という利用者の声だった。とはいえ、設備そ
急峻な山中を走るレトロな貨物電車を堪能してもらおうと、箱根登山鉄道は3日、神奈川県小田原市内の車両基地で見学会を開いた。車両は1975年に造られ、今も現役。参加者は床下の機器を見たり荷台に乗ったり、いろいろな角度から写真を撮って楽しんだ。 電車はオレンジ色の「モニ1形」。夜間に線路保守作業で山中を走り、レールなどを運搬する。特徴だった前後の丸い目のようなライトが、今回は四角いLEDのライトに変貌していた。沿線に出没するイノシシのイラストも描かれている。 見学会は3回目で、参加費は記念品代を含め1人6千円。募集したその日に定員40人が埋まった。
江ノ島電鉄(藤沢市片瀬海岸)は9月1日、1902(明治35)年の鉄道開業から120周年を迎える。「江の島詣」の観光ルートを源流に、藤沢・鎌倉エリアの公共交通として地域に欠かせない存在となった。近年は、ポストコロナを見据え、江の島周辺の観光活性化に力を注いでいる。地域密着の経営について、楢井進社長に課題と展望を聞いた。(聞き手・宮崎 功一) -開業から120周年、コロナ禍で激減した観光客が回復するなど新局面を迎えている。 「湘南地域は生活と観光が混在する全国でも珍しいエリア。コロナ禍以前の諸課題を教訓に分散観光に取り組んでいる。ただ、課題のオーバーツーリズム(観光公害)は当社だけで解決できるものではない。地域全体で改善に向けた取り組みが必要だ。例えば観光施設や企画乗車券の料金を休日と平日で差別化するなど、多くの関係者と協議することが必要ではないかと思っている」 -ポストコロナを見据え、江の島
県西地域で30代夫婦が飼育していたペットのウサギ2匹が、わずか2年足らずで200匹以上に繁殖し、自宅内を“占拠”するほどの多頭飼育崩壊が起きた。犬や猫の多頭飼いのケースは多いが、飼い主のSOSを受けた県担当者やボランティアも「経験上初めてのこと。ウサギに詳しい職員は限られて現場も混乱している」と困惑。今月5日までに1匹を残して全てのウサギが保護され、新たな飼い主を待っている。 夫婦は2020年8月から9月にかけてウサギ2匹を県内のペットショップで購入。室内で飼っていたところ、1年で約100匹にまで増えたという。 今年7月上旬、県動物愛護センターに相談し、管轄の保健福祉事務所が自宅を訪問。さらに動物愛護活動に取り組む一般社団法人アニプロも支援に加わり、今月5日に同センターが約60匹を引き取り、アニプロも約150匹を保護した。 ウサギのメスは生後4カ月ごろから妊娠が可能という。数秒で交尾を終え
川崎市は、JR武蔵小杉駅(川崎市中原区)で整備される新改札口などの配置図を公表した。改札口を横須賀線ホーム北側に設置し、2023年度中の利用開始を目指す。東急線と結ぶ新たなアクセス用の歩道も整備し、既存の2ルートより距離が短くなるという。 同駅にはJR横須賀線やJR南武線、東急東横線などが乗り入れ、駅構内や駅周辺で通勤・通学時の混雑が常態化している。混雑緩和に取り組むJR東日本と市は18年、横須賀線下りホームなどの整備事業に着手。ホームを上下線で分け、さらに改札口や東急線とつながるルートを増やし、乗り換え客らの分散化を図る。 下りホームの新設工事が進む中、市は1日、新たな改札口とアクセス用歩道の配置図を公表した。新改札口は約620平方メートルで、南武線ホームを経由する駅構内連絡通路のコンコースと接続させる。 歩道整備による短縮距離は
京急線品川、横浜駅などから三崎口駅までの往復乗車券やマグロ料理の食事券、レジャー施設利用券などがセットになった京浜急行電鉄(横浜市西区)の「みさきまぐろきっぷ」。2017年度には、発売当初(09年度)の10倍超となる20万枚以上が売れる人気商品となった。「おいしいお店を、地元をよく知る人たちから聞きたい」という消費者心理をくすぐったのが、ヒットの要因と言えそうだ。 ヒントは西鉄にあった かつて海水浴客でにぎわった三浦市だが、レジャーの多様化を受けて、観光客数は1990年代をピークに減少。92年に年間270万人を数えた三崎口駅の乗降人員(定期外)は、2008年に242万人まで落ち込んだ。 再び三浦に足を運んでもらおうと打開策を考える中で誕生したのが、「みさきまぐろきっぷ」だ。当時、計画営業部にいた30代の男性社員が、乗車券、川下り乗船券、地元グルメの食事券がセットになった西日本鉄道(福岡市)
鉄道車両メーカー「総合車両製作所」(横浜市金沢区)が、「青ガエル」の愛称で親しまれた東急電鉄5000系車両を長野県の観光施設から譲り受けることを決めた。車両は同社の前身が1950年代に製造。70年近い時を経て、横浜に“里帰り”を果たす。市内の工場で保存し、一般公開も検討している。 同社によると、青ガエルは、前身の「東急車輌製造」が105両製造した。今回保存を決めたのは56年に新造された車両で、80年に長野電鉄に転用、97年に廃車となった。その後、長野県須坂市の観光施設で展示されていたが、施設の閉館に伴い、引き取ることを決めた。 担当者は、「当時の画期的な技術が使われ、鉄道の軽量化の先駆けとなった車両。保存する価値がある」と説明。譲り受けるのは先頭車両1両で、今年から来年にかけて移送される予定だ。 青ガエルは、車体が緑色一色で正面の形状が下ぶくれ顔に見えるのが特徴。同型の車両には、JR渋谷駅
上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷・旭区、約242ヘクタール)と相鉄線瀬谷駅周辺の約2・2キロ区間を「新交通システム」で結ぶ構想が停滞している。運行事業者への就任要請を断った市の第三セクター、横浜シーサイドライン(同市金沢区)の三上章彦社長に、決断に至るまでの経緯を聞いた。(聞き手・武田 晃裕) ─市は、跡地で2027年3~9月に開催予定の国際園芸博覧会(花博)までに新交通を開業する構想を掲げていたが、断念した。 「山中竹春市長の英断に感謝している。さまざまな意見が噴出する中、市には判断を先延ばしにする選択肢もあったはずだ。にもかかわらず、当社の懸念材料に理解を示し、早い段階で『花博には間に合わない』と認めてくれた。適切な判断で大変ありがたい」 ─市から昨年9月、新交通の運行事業を担ってほしいと正式に要請された。
年額の負担金でバスや地下鉄などを利用できる「敬老特別乗車証(敬老パス)」を巡り、横浜市は10月から、利用回数などを把握するために現行の紙製からICカードに切り替える。高齢化に伴い事業費が増加を続ける中、利用実績を正確に把握することで、…
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