京阪神や岡山県と鳥取県を結ぶ智頭急行(鳥取県)が今月1日から、運転士に偏光レンズのサングラスを貸与してかけてもらう試みを始めた。同急行の智頭線は総延長の44%がトンネルのため、暗いトンネルを抜けた直後の日光によるまぶしさや、明暗の差による眼精疲労を軽減する狙いがある。 智頭線は、上郡駅(兵庫県上郡町)-智頭駅(鳥取県)を結ぶ路線。長さは南北56・1キロで、うち24・5キロはトンネルが占める。沿線は雪が積もる地域も多く、積雪の反射光も運転士を悩ませてきたという。 サングラスは、偏光レンズメーカー・タレックス(大阪市生野区)の製品を採用。特急を含む全列車の運転士のうち、希望者に貸し出している。トンネル内や業務時間外は適宜サングラスを外す。試行期間は30日までで、まぶしさの軽減や視認性の向上などの効果があれば、本格的に導入する。 タレックスによると、鉄道業界では運転士のサングラス着用を認める会社