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ブックマーク / kyoba.hatenablog.com (39)

  • 千年偶像<アイドル> 「かぐや姫の物語」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚:高畑勲 結論から先に書く。傑作である。 (「竹取物語」なのでネタバレも何もないが、未見の方はとりあえず、読まないで映画館に行かれることをおすすめする。) この映画を見る前にジブリにまつわるドキュメンタリー「夢と狂気の王国」を見ていて、強く感じたのはこの映画に映らない高畑監督の存在だった。そのドキュメンタリーの眼目は、被写体として力強い宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーの被写体としての強さを頼みにしながら、その実描こうとしているのは、彼らの人生を強く左右した高畑勲という巨人の存在である。 高畑勲という存在がなければ、今の彼らの人生も「スタジオジブリ」という、世界でも希有で奇妙なアニメスタジオは存在しえなかったわけである。青春のすべてを高畑勲に捧げたからこそ、宮崎駿という不世出の偉才は、今のような形で世に出る「縁」を得ている。 そして、断片的に語られるその高畑勲という人のありようを

    千年偶像<アイドル> 「かぐや姫の物語」 - 虚馬ダイアリー
  • 「滝を見にいく」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚:沖田修一 「三万払って来てみれば周りおばちゃんばっかりじゃない!」 「南極料理人」「横道世之介」の沖田修一監督の新作である。 温泉付き紅葉狩りバスツアーで知り合ったおばちゃんたち7名がツアーガイドが頼りないせいで、結果なんでもない山で遭難するという話。 東京国際映画祭でチケットが取れて初見した作品。 映画祭での上映時、映画を見る前にキャストの人の舞台挨拶があったんだけれども。観客としてこれほどありがたみのない舞台挨拶は初めてだった。 だって全員、無名のおばちゃんたちをキャスティングした映画なんだもの。誰も知らないおばちゃんたちが映画についてコメントし、観客にあいさつするというやりとりをただ見ているという、非常にリアクションのとりづらい舞台挨拶の後、映画を見ることになったわけである。 で。 面白かった。びっくりした。 初めはね、やっぱり知らないおばちゃんたちがバスに乗って会話した

    「滝を見にいく」 - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2014/12/07
    「南極料理人」「横道世之介」の監督最新作はなんとおばちゃん7人がたいしたことない山で遭難するという話!おもしろそう!!
  • じぇじぇじぇなき反抗 「ホットロード」 - 虚馬ダイアリー

    監督 三木孝浩 脚 吉田智子 原作 紡木たく 正直に言いますと原作はまったく知らずに見に行きました。はっきり言いましょう。能年玲奈さんを見に行きました。 で、見終えて思ったのは。「なんだこれは。」と。「なんだったんだろう」という疑問でね。 少女漫画が原作で、能年玲奈さん演じる少女と三代目なんちゃらって言うEXILEの弟分グループに属している子演じる暴走族の男のラブストーリーって前情報だけはあったんですがね。 まったく映画としてのリズムがおかしい。なんというんだろう。人物へのカメラの寄り→切り替えして人物へのカメラの寄りの繰り返し→そして、遠景で延々映る風景、というこの演出が繰り返される。暴走族の少年たちが出てくる映画にもかかわらず、彼らはささやくようにしゃべり、モノローグは能年玲奈さんのなんとも舌ったらずなナレーションで。 大変珍妙な作品になっていたのである。 ホットロード 1 (集英社

    じぇじぇじぇなき反抗 「ホットロード」 - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2014/08/30
    能年玲奈の資質が、この映画のヒロインに向いていない>予告編見て「なんでこれにのーねんちゃんが出るんだろう?」って思ってた。
  • 合い言葉は狂気 「渇き。」 - 虚馬ダイアリー

    監督:中島哲也 原作:深町秋生 脚:中島哲也/門間宣裕/唯野未歩子 ♪そう!家は楽しいところ。笑顔の集まる楽しいところ。大和ハウスは楽しいところ♪(「大和ハウス」CMダイワマンシリーズより。)*1 中島哲也監督の新作である。 僕は中島監督を天才だと思っている。 「下物語」で人気監督に一気に上りつめた、CMディレクター出身の彼が突き詰めたスタイルはある種独特であり、そのスタイルは多くのファンを獲得したが、同時に忌避感を感じる人も少なくない。「映像作品」としてなら認めるが、映画として認めないという意見もTwitter上でよく見かける。しかし、僕はそういう「アンチ」を生み出すほどの強いスタイルを作れる作家は稀有だと思うし、彼の作る作品群はいい意味で脈絡がない。近作で言えば「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵」「告白」とそれぞれにタイプの違う作品が並ぶ。 彼は新作に向かうときに、作り手として

    合い言葉は狂気 「渇き。」 - 虚馬ダイアリー
  • 「R100」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚:松人志 松人志監督作品において、初めてプロの俳優(大森南朋)を主演に置いた作品である。 脇にも、松尾スズキを始め、多くの豪華な俳優/女優陣を起用する中で、テーマとしては「ひとりのおっさん」が出会う、日常の中で出会うコントのような「イベント」が起こる話という意味においては、つくりとしては全く変わっていないのである。 松人志が映画を撮る。 これまで、松人志は映画において「すべらない」という呪縛とは無縁で、その世界を描いてきた。つまり、「すべり芸」ともいうべき「すべる」素人の生態を描くことが、松映画」の質である。 今まで、自身が主演をし、または素人のおっさんを主演にすることで、「すべる」展開を「あえてやっている」というエクスキューズを置いてきた。しかし、プロの俳優となると話は違ってくる。要は、「すべる」ことに「言い訳が利かなくなる」のである。 「SM」という題材であるが

    「R100」 - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2014/05/25
    一度でもいい、本気で「すべらない」映画を作るしかないと思う>R100の感想。ちょっとかぶった!
  • 朝ドラTwitter実況文化の楽しさについて - 虚馬ダイアリー

    最近の私のTwitter上での楽しみに「朝の連続テレビ小説」の「実況」がある。 きっかけとしてはいつだったか、とさかのぼると、そもそも実況している舞台ははてなハイク上が多かった。「相棒」や大河ドラマなどの実況などはそちらでやっていたし、今もちょくちょく参加しているのだが、朝ドラにハマる最初の萌芽は「ゲゲゲの女房」である。 「ゲゲゲの女房」を見た後に、NHKオンデマンドで「ちりとてちん」を見て、その楽しさに触れたことは以前書いた。この「ちりとてちん」で朝ドラという世界の奥深さに目覚め、藤有紀という脚家に心酔し、大河ドラマ「平清盛」にもハマリこむことになる。 「平清盛」ではTwitterが視聴者からは深く没入するツールとして活用されていることもエントリを書いた事があるので割愛する。 【参考リンク】 木戸銭払っても見たいテレビドラマ - 虚馬ダイアリー 「平清盛」が象徴する新しいテレビドラマ

    朝ドラTwitter実況文化の楽しさについて - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2014/02/17
    なぜツイッターで朝ドラの実況をするのか?について。おもしろい。
  • 「42/世界を変えた男」 - 虚馬ダイアリー

    原題:42 監督・脚:ブライアン・ヘルゲランド コフィー [DVD] 出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/07/26メディア: DVDこの商品を含むブログ (4件) を見る 「甲府い」という落語がある。 豆腐屋の主人が、店先が騒がしいので行ってみると、店の者が男を殴りつけている。ただごとでないと止めに入ると、店の者が言うには、店先に置いてある卯の花(おから)を、その男が黙ってべてしまったという。事情を聞いてみると、甲州から江戸に出てきた伝吉という男で、出世をしたいと身延山で三年願掛けをして江戸に出てきて、浅草寺に立ち寄ったところで財布をすられ、空腹に耐えかねて、卯の花に手を伸ばしてしまったという。法華信者の豆腐屋は「同じお宗旨の信者」だということで、これも何かの縁だからと、店で使ってやることにする。 この映画は1940年代にメジャーリーグ初の黒人選手となったジャッキー・ロビ

    「42/世界を変えた男」 - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2013/11/05
    おもしろそう。
  • 「ローン・レンジャー」 - 虚馬ダイアリー

    原題:The Lone Ranger 監督 ゴア・ヴァービンスキー 脚 ジャスティン・ヘイス/テッド・エリオット/テリー・ロッシオ/エリック・アーロンソン 映画を見る、見ないというのは、まったくもってわからない。巡り合わせというのはある。 僕の場合、「見たい映画」を予定表の中からピックアップし、そこからさらに「絶対に見る」箱と「とりあえず見たい」という箱に分類する。「絶対に見る」を「既決」の箱、「とりあえず見たい」は「未決」の箱である。保留。 しかし、まあ、未決の箱に入れた映画というのは基的に言えば、要は体調、時間、たまたまスケジュールが空く空かないのタイミングによって選ばれることはあっても、確実に後回しにされ、その結果気づいたら映画の公開が終わっていた、なんてことがある。その中にお宝が眠っているかもわからない。だが、仕事が終わると体力が「ガス切れ」になる私は、映画に割ける時間も限られ

    「ローン・レンジャー」 - 虚馬ダイアリー
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    katokitiz 2013/09/07
    昨日終了予定だったのですが、どうも一週間上映が伸びたようです。なんとか……
  • 「パシフィック・リム」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Pacific Rim 監督:ギレルモ・デル・トロ 原案:トラビス・ビーチャム 脚:トラビス・ビーチャム/ギレルモ・デル・トロ 「何の恐れもない夜! 我々は手に入れたのだ。今度こそ美しい夜を!それは幻ではない。」(「ジャイアント・ロボ/地球が静止する日」より) かいじゅうがまちをおそってくるので巨だいろぼっとでたおすえいが。である。 で、あるのだが。正直な感想を言うと。 怖い映画である。 3回見たんだけど、見るたびに「もやもや」とした気分が残る映画で、不思議な感じがする。実はどの登場人物にも共感はしなくて、ちょっと醒めた感じで見ている自分もいて、この辺は不思議である。Twitterのタイムラインで盛り上がりを横目に見ながら、素直に燃焼しきれないものがあったのは事実で、そのことについてぼんやりと考えてみる時に、この映画の根っこはあくまでも「オリエンタリズム」の集合体の映画なのだと気づ

    「パシフィック・リム」 - 虚馬ダイアリー
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    katokitiz 2013/08/23
    “偏愛する異国のジャンル全部入り” “偏愛するジャンル映画を完全に自分の世界へと引き込んでいる” “パシフィックリムというジャンルの映画”>タランティーノと違って自分の血となり肉となってる感じがした
  • 「ワールド・ウォーZ」 - 虚馬ダイアリー

    原題 World War Z 監督:マーク・フォースター 原作:マックス・ブルックス 脚:マシュー・マイケル・カーナハン そもそもZとはなんなのか。マジンガー、ももいろクローバー、ドラゴンボール。Zはいろいろあるけれど、この映画のZはなんかそういうのとは明らかにちがう。なんだ?Z。 これがね、映画配給会社によって言っちゃいけないことになってるらしいんで、じゃあどうしようかと。「ハリーポッター」のヴォルデモートか、ゴキブリ嫌いの人にとってのGとか、まあ、名前を言ってはいけないあのZ。略称ならいいけど、みたいな。Z。なんだろうZ。世界大戦で、しかもZ。 まあ、ゾンビです。ゾンビです、ええ。ゾンビだZ(ゼット)! パンデミック&ゾンビという合わせ技で、噛まれて10秒経ったら即Z。しかも、人のポテンシャル以上の全速力で人を追いかけてきます。超こわい。映画が始まった時には「よーいドン」ですでに事

    「ワールド・ウォーZ」 - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2013/08/21
    映画が始まった時には「よーいドン」ですでに事態は進行してるという準備の良さで、映画が始まって数分でさっそくZと命をかけた鬼ごっこ開始です>この出だしがマジ最高
  • 「真夏の方程式」 - 虚馬ダイアリー

    監督:西谷弘 脚:福田靖 原作:東野圭吾 「慎重に進めなければ、ある人物の人生が大きくねじ曲がる危険性がある。」と湯川学は言った。 東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズを、連続ドラマと連動して作られる、劇場版第2弾である。第1作「容疑者Xの献身」は、フジテレビのドラマ映画化の中でもっとも完成度が高いと思っていることは以前書いた。そして、西谷弘という監督は信頼できるとも思っている。 西谷弘監督に関して言えば、この5年で「アマルフィ」「アンダルシア」「任侠ヘルパー」と作品を重ねるごとに映画監督として腕を上げてきており、「容疑者X」の頃から比べても、映像としてのルックは大変申し分ない完成度である、と思う。ドラマシリーズとの差別化を念頭に置き、コンテンツ感溢れる連続ドラマシリーズとは一線を画すリアリズムを獲得していて、以前見た「新●者」劇場版なんぞに比べれば遙かに「映画」としての画の強さを持ってい

    「真夏の方程式」 - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2013/07/02
    湯川先生がこの映画でご執心なのが、なんと「子供とのふれあい」である。「あの」湯川学が、である>えーーーー!?!?!?ブー!ブー!
  • 「俺はまだ本気出してないだけ」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚:福田雄一 原作:青野春秋 「俺、絶賛将来中じゃね?」 「当の自分を探す。」。そんな理由で40歳で勢いだけでいきなり会社をやめて、思いつきで漫画家を目指し始めたおっさん・大黒シズオ(堤真一)と、その周辺の人々を描いたコメディ映画である。 見ました。 あのね。まず告白する。 胸が痛すぎる。コメディなのに。コメディなのになあ。 このギリギリギリと締め付けるような、何もかも手遅れのようなこの主人公の状況。実を言うと、俺、結構憧れだったのである。 会社の仕事も何もかも捨てて、自分の「新たな人生」というものへと旅立とうとする、そのドロップアウト願望。しかし、この映画は笑いの中に容赦なく描かれる、世間が見つめる「40歳・無職・子持ちの漫画家志望」というおっさんに対する「反応」に対して、その現実の重さをひしひしと感じながらもそれでも「俺はイケる」と自身を鼓舞する主人公を見て笑いながら、思う。

    「俺はまだ本気出してないだけ」 - 虚馬ダイアリー
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    katokitiz 2013/06/24
    この監督の作品好きなの多いからなー。観たい。
  • 「グランド・マスター」 - 虚馬ダイアリー

    原題:一代宗師 監督 ウォン・カーウァイ 脚 ウォン・カーウァイ/ヅォウ・ジンジー この映画はどういう映画か。というと。これはもう、ウォン・カーウァイの映画である。 映画を見終えてどう思うかと言われるとそれしかない。物語全体を通して見れば、葉問(イップ・マン)(トニー・レオン)の一代記というものであるが、この映画の眼目は、彼の人生を通して、クンフーという技を極めし者たちが見る「幻視」のような「光景」を役者の肉体を通して現出する、という目的に向かって一点突破する映画である。 個々の拳闘シーンはどれも非常に美しい。だが、カンフー映画であるか?と言われると迷う。 スローモーションの中で躍動する役者たちの肉体。そこにあるのは、確かな鍛錬によって生み出された流麗なる動き。この映画において、ウォン監督は俳優たちにそれぞれの登場人物たちの流派をきちんと会得させてから撮影に臨んだという。だが、この映画

    「グランド・マスター」 - 虚馬ダイアリー
  • 「藁の楯」 - 虚馬ダイアリー

    監督 三池崇史 脚 林民夫 原作 木内一裕 うむ。もったいない映画だったなあ。 出だしはなかなか快調である。1人の幼女の暴行によるショック死による遺体が発見され、捜査線上に過去に同じような犯罪を犯した男・清丸(藤原竜也)の名前が浮上する。被害者は蜷川(山崎努)という経済界の大物の孫娘で、蜷川は男に「その男を殺したら10億円差し上げる」と新聞広告やネットメディアを駆使して宣伝。清丸は福岡の潜伏先で仲間に殺されそうになったところを出頭してくる。 送検するには48時間以内に東京まで送致しなければならない。警視庁は4人の警察官を、その凶悪犯の「護衛」しながら「護送」する任務を与え、福岡に派遣する。その中に、警護課のスペシャリスト銘苅(大沢たかお)、シングルマザーでありながら警視庁トップクラスの実力を有する白岩(松嶋菜々子)もいた。そして、賞金10億円目当ての群衆が清丸を「殺そう」とする中を、福岡

    「藁の楯」 - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2013/05/24
    桜田門前での蜷川と銘刈が対峙し語り合う場面は、個人的には完全に蛇足>超同意。この部分については後ほどぼくも言及したいと思ってます。
  • ガリレオのいない世界で『容疑者X 天才数学者のアリバイ』 - 虚馬ダイアリー

    原題:容疑者X 監督:パク・ウジン 原作:東野圭吾 前から何回か書いているけれども、フジテレビのドラマ映画化の企画の中で、最も完成された企画は「容疑者Xの献身」だと思っている。東野圭吾の人気シリーズとなった、天才物理学者・湯川学を主人公にしたガリレオシリーズは、短編をまとめた「探偵ガリレオ」「予知夢」を連続ドラマで、そしてシリーズ初の長編「容疑者Xの献身」を映画で公開する流れは、まさに非常に真っ当で美しい流れだった。 で、それが好評だったことを受けて、5年ぶりの連続ドラマの第2シリーズが現在放映中で、新作映画「真夏の方程式」公開が6月に控える中、韓国映画版「容疑者Xの献身」である作が、六木でひっそりと公開されていたので、俺こと福山雅治が見てきましたよ、オマエラ!(福山のラジオ風) で、韓国映画版ですが。なんと、俺・福山が演じる(←いい加減にしろ)天才物理学者がいません! つまり。作は

    ガリレオのいない世界で『容疑者X 天才数学者のアリバイ』 - 虚馬ダイアリー
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    katokitiz 2013/04/24
    本作は「容疑者Xの献身」をガリレオ先生抜きで描いてしまおうという試みです>それ絶対おもしろい。だって、あの話、湯川抜きの方が「OUT」みたいでおもしろそうだもん(実際柴咲コウ目立たなかったし)。
  • 「ミッドナイト・イン・パリ」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Midnight in Paris 監督・脚:ウディ・アレン 「宇宙兄弟」を見る前に鑑賞しました。 憧れのパリに婚約者とともにやってきた、作家志望の脚家が、真夜中のパリで、ふいに過去のパリへと迷い込む。ウディ・アレン流「すこしふしぎタイムトリップ妄想観光」。 青年は現代における現実にうんざりしていて、婚約者やその家族との関係や、作家としての転身に不安を抱えてもいる。そして、鼻持ちならない、ツウ気取りの俗物どもの存在にも我慢がならない。文化度の高い「物」がいる時代の「パリ」こそが、「俺の考える理想のパリ」。ソレが突然、真夜中のパリにいた青年の前に、現出する。 彼の目の前には、ヘミングウェイやフィッツジェラルド、コール・ポーターなどの作家や作曲家たちが暮らし、またピカソやダリ、マティスといった若手時代の彼らが、青春を生きている。そんな時代に毎夜迷い込む。 言ってみれば、幕末好きの青

    「ミッドナイト・イン・パリ」 - 虚馬ダイアリー
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    katokitiz 2013/01/19
    「ミッドナイト・イン・パリ」感想/言ってみれば、幕末好きの青年が、桂浜に旅行に行って毎夜坂本龍馬に会ったり、萩市に旅行に行って毎夜「松下村塾」で吉田松陰先生と論を交わしたりする、みたいなもん>なるほど
  • 日本よ、これが「映画ではない」だ!2012年映画ベスト10- 虚馬ダイアリー

    どうも。更新量はぼちぼち戻ってきました。大体の映画が面白かった気がします。 しかしまー、今年も様々なものを見逃してしまっている気がしてなりません。「あれも見てない、これも見てない」という後悔が、恒例行事になっている私が今年の10を選んでみました。今年も、ハイセンスな映画選びみたいな路線はハナから捨ててます。エヘ。 ではいきます。 10位「ももへの手紙」 ももへの手紙 [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2012/10/26メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (20件) を見る感想:かくて少女は見守られる - 虚馬ダイアリー いやー、あまりに待望すぎて先行上映している広島まで見に行ってしまった。自分が映画感想を書き始めた頃にデビュー作を見てぞっこんになった沖浦啓之監督の、「人狼 JIN-ROH」以来12年ぶりの新作。思った以上に優しく、そして暖か

    日本よ、これが「映画ではない」だ!2012年映画ベスト10- 虚馬ダイアリー
  • 「レ・ミゼラブル」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Les Miserables 監督:トム・フーパー 作:アラン・ブーブリル/クロード=ミシェル・シェーンベルク 原作:ビクトル・ユーゴー 良く出来た映画。だとは思う。 妹のために一のパンを盗んだがために40年近くに及ぶ長い間、流転の人生を生きることになる脱獄囚・ジャン・バルジャン。執拗に彼を追うジャベール警部。娘のために金を残そうとするうちに転落し、不幸の中死んでいく薄幸の母・ファンティーヌ。そしてジャン・バルジャンが生涯をかけて守ると誓う、ファンティーヌの娘・コゼット。成長したコゼットに惚れる、革命に燃える青年・マリウス。 巨大船を引くジャン・バルジャンを含む囚人たちの姿を描く開幕からおなじみの登場人物たちが朗々と心情を歌い上げる、全編歌の嵐。ヴィクトル・ユゴーの代表作「ああ無情」を下敷きにミュージカルとして翻案し、世界的大ヒットした戯曲をトム・フーパー監督のリアリズム演出ととも

    「レ・ミゼラブル」 - 虚馬ダイアリー
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    katokitiz 2012/12/22
    まどそとさんによる『レ・ミゼラブル』レビュー。しかし2時間38分もあるのか……げふっ!
  • 「悪の教典」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚:三池崇史 原作:貴志祐介 「ひとつ人の世の生き血をすすり、ふたつ不埒な悪行三昧、みっつ醜い浮世の鬼を」(「桃太郎侍」より) ボクは昔から時代劇が好きである。庶民を虐げる悪役がいて、その町民の前にふらりと現れる誰ともわからぬ侍。乱暴狼藉から助け、感謝されるもその町民はやがて、悪役の手によって窮地に陥る。許せぬ。そこへ敢然と立ち上がり、悪の陣へと乗り込む侍。待ってましたとばかりにい入るように見る視聴者との一体感。 悪事が露見することを恐れた悪役は、口封じに手下を集めて侍を取り囲む。しかし、侍はひとり、視聴者にはおなじみの口上を述べながら、敵を切り伏せていく。ひとり、またひとり。次々と倒れていく手下たちに焦りを隠せない親玉。そしてやがて、ひとりになった親玉は最後のあがきで逆襲しようとするも、侍に一刀の元に成敗されるのである。 しかし、である。同時に思うのは、これは明確な「殺人」で

    「悪の教典」 - 虚馬ダイアリー
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    katokitiz 2012/11/15
    『悪の教典』の感想。
  • 「アウトレイジ ビヨンド」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚:北野武 数年の迷走後、北野武監督が鮮やかに娯楽映画作家として復活した「アウトレイジ」の続編。 ボクは前作の感想の中でこう書いた。 キタノ監督の迷走前と後。あきらかに違うことが一つあるとすれば、それは「たけし」が血と暴力と死に彩られた人生の中で、それでも生きることに固執することである。破滅したいんじゃない。たとえ待っているのが破滅だったとしても、彼はいいように使われる暴力の世界にうんざりし、そこからいくらかましなところに這い上がりたいと願う。それはかつて、「破滅」することに憧憬を抱き、自己愛と自己嫌悪のはざまで甘美な死を抱くかつてのたけし映画で演じた「たけし」とはあきらかに違う。 たけしくん ハイ!それまでヨ。 - 虚馬ダイアリー 前作の結末から5年後、山王会の人物相関図もその存在も大きく変わった。 死んだと思われていたたけし演じる大友は実は生きていて、その5年間を刑務所で過ごし

    「アウトレイジ ビヨンド」 - 虚馬ダイアリー
    katokitiz
    katokitiz 2012/10/12
    アウトレイジビヨンドの感想。ややネタバレありだが、ラストはぼくも同じような解釈。