児童ポルノのまん延に対する規制強化を訴えるシンポジウムが30日、横浜市中区内で開かれた。CSECジャパンフォーラムの主催。1999年に施行された児童買春・児童ポルノ禁止法は昨年、自己観賞目的の「単純所持」を禁じる改正案が与野党間で大筋合意されたが、その後は宙に浮いた状態となっており、フォーラム参加者は今国会での早期審議入りを求めた。 児童ポルノをめぐっては単純所持のほか、漫画やアニメなどの架空キャラクターによる性描写を規制対象とするかどうかも論点。「被害児童が実在しない創作物は区別すべき」「表現の自由を侵害する」との反対意見があり、議論が続いている。 パネリストとして参加した中里見博・福島大准教授は「子供の性的人格権を侵害する商品は需要を抑制すべきだ」と、単純所持規制の必要性を強調。漫画やアニメについても「子供を性の対象とするのは虐待。それに寛容な社会を促進する仮想商品の供給は強い公共