第97回ドラマアカデミー賞で監督賞を受賞した、「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)の瑠東東一郎監督、山本大輔監督、Yuki Saito監督が撮影を振り返る座談会の後編。今回は数々の名シーンの裏側を明かす。 (「おっさんずラブ」3監督座談会・前編! 田中圭と林遣都は『たぶん本当に付き合ってる(笑)』【ドラマアカデミー賞】から続く) 「演技が面白すぎて、これを監督として伝えなければというプレッシャーも」(Yuki監督) ――前編ではメインキャストの魅力をうかがいましたが、全員が自由自在に芝居をできる現場だったんですね。それを撮るのは監督としては楽しかったのではないでしょうか。 Yuki:そうですね。毎日、現場で段取りを見るのが監督の特権という感じでした。すごく面白い演劇を目の前で見られるわけですから。その反面、その芝居をどう撮るのがベストか、事前の撮影プランは捨ててでも、集中してカメラワークを考