今回は「あんこ博覧会2023」(東京・日本橋三越本店で開催)でまさかの出会いとなった逸品を取り上げたい。 それがこれ。 極めて希少な白小豆の栗蒸し羊羹です。 つくっているのは大阪・心斎橋「庵月(あんげつ)」。 創業は江戸時代最後の年、慶応4年(1868年)。 栗蒸し羊羹(季節限定)の名店としても知られた老舗の御菓子司だが、この時期に白小豆の栗蒸し羊羹に出会えるとは、ね。 しかも通常なら1月いっぱいまでの季節限定品のはずが「このあんこ博に出すために2月7日まで延長してつくったんですよ」(4代目)とか。 餡ラッキー!と叫びたくなったほど。 1棹税込み5292円、ハーフサイズ(半棹)2700円(同)。 安くはないが、素材選びから製法までこだわり抜いているので、ここは敬意を表したい。 ●あんポイント 白小豆(しろしょうず=しろあずき)は白あんの材料の中で最高級の小豆。栽培が難しく、その分、希少価値