米公開企業の決算発表には手順がある。まず四半期の決算なら証券取引委員会(SEC)の様式10-Q、年次決算なら同じく様式10-KをSECのエドガー・サイトに届け出る、同時に専門の配信サービスを使ってプレスリリースを発表する。 その後、電話会議(カンフェランス・コール)でアナリスト・投資家向けに説明会を行う。これが一般的なやり方だ。電話会議は、はじめに経営トップが決算の概要を説明し、この後、質疑応答になる。やり取りはライブで各社のウェブサイトで聞ける。 四半期に1回の説明会だけに、経営者の説明は事前原稿の棒読みだとか、質疑応答も毎回テープの繰り返しを聞く感じでマンネリだという声も少なくない。企業レポートを書くアナリストや投資判断を下す運用担当者の中には、ライブではなく、後日サイトに掲載されたプレスリリースと電話会議のやり取りを文章にした議事録を読んですませる人もいる。 この6月、シカゴで開催さ