ビールなどに含まれるホップ由来の苦味成分に、アルツハイマー病の予防効果がある――そんな研究結果を、キリンと東京大学、学習院大学の研究チームが11月28日に発表した。 アルツハイマー病を患ったマウスに、ホップ由来の苦味成分「イソα酸」を混ぜたエサを3カ月間投与したところ、脳内の老廃物を除去する細胞「ミクログリア」が活性化。ミクログリアが、アルツハイマー病の原因になるたんぱく質「βアミロイド」の蓄積を防いだり、炎症を抑えたりすることで、病気の進行を抑える効果があると分かったという。 研究成果は、第35回日本認知症学会学術集会(12月1~3日、東京国際フォーラム)で発表する。 関連記事 アルツハイマー病、カマンベールチーズに予防効果あり? 東大など、原因物質抑える働き発見 アルツハイマー病の予防にカマンベールチーズが役立つ可能性があるという研究結果を東大とキリン、小岩井乳業のチームが発表。原因物