コンセプト実証用のAndroidアプリ「TouchLogger」では、70%以上の確率でどのキーが使われたかを正確に言い当てることができたという。 スマートフォンのタッチスクリーン式キーボードで入力された内容は、モーションセンサーを使って振動を調べれば高い確率で推測できてしまうことが分かった――カリフォルニア大学デイビス校の研究チームが米サンフランシスコで開かれたセキュリティカンファレンス「HotSec '11」で発表した。 発表資料によると、PCなどの物理的なキーボードでは音や電磁気放射などのサイドチャネル情報を傍受して入力内容を推測できることが知られていたが、物理キーボードがないスマートフォンの場合、こうした情報を使ったサイドチャネル攻撃は不可能と思われていた。 しかし研究チームでは、特にスマートフォンを手に持って操作している場合、画面上のキーボードをタッチすると端末が振動し、この振動