ICT活用社会を目指すタイの戦略 2020年までに「ICT活用社会」の実現を目指すタイは、「スマートタイランド2020構想」という国家戦略を掲げている。 この戦略は、「強い経済」「公平な社会」「環境に優しい社会」の3つの柱から成り、タイの情報技術通信省(MICT)と民間団体とが連携して施策を実行するもの。農業、教育、健康、医療、環境などあらゆる産業をICTを活用することで改革するための案が盛り込まれている。 戦略の主要な施策の1つに、「サイバーブレインプロジェクト」がある。政府や民間企業、個人事業主が発表する公的な情報などを、ICTを駆使して1つのプラットフォームに集約するもの。より多くの人びとが簡単に情報にアクセスできるようにすることが狙いだ。 この施策は、これまで科学技術が活用されていなかった分野において大きな効果を発揮すると考えられている。特に「強い経済」の柱の中にも盛り込まれている