トヨタの技術開発本部長、伊勢清貴氏は発表文で、「今回の連携では、クルマに留まらず、お客様の暮らし全般をより良いものにすることを目標に、研究に取り組んでいく」と語った。ラボの成果は自動車やロボット、情報サービスなど将来の製品開発に幅広く応用していくとしている。 運転支援については、Googleのような人間による運転を排除する完全な自動運転車を目指すのではなく、人間の快適で安全なドライビングを支援する方向を目指すとしている。伊勢氏は、「人間とは何かという研究も進め、将来的には老人にも運転可能な技術を開発したい」と語った。 記者会見では、CSAILのダニエラ・ラス教授が自動車でのAI応用の例として、運転者の心身の状態を検知して不調なときには好みの音楽の再生を申し出たり、スマートホーム機能と連係して自宅の冷蔵庫をチェックし、帰りに牛乳を買うようアドバイスするといった機能を紹介した。 成果についての