ドラッカー教授の著作に学んで、成果をあげた日本の中小企業を紹介する本連載。ドラッカー教授の言葉を解説した後、その言葉の理解を深めるのに役立つ実例を紹介します。 今回は、肩書きこそ役員だったものの“名ばかり専務”だった、老舗企業の社長の妻が、本物の経営者に脱皮したケースです。 ドラッカー教授のある言葉をきっかけに、生きることの意味を問い直しました。 本連載の最後を飾る、この教授の至言は、ビジネスパーソンにかぎらず、すべての人にとって示唆深いものだと、私は感じます。読者のみなさまは、どう思われるでしょうか。 【ドラッカー教授の言葉】 私が一三歳のとき、宗教の先生が「何によって憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。すると、「答えられると思って聞いたわけではない。でも五〇になっても答えられなければ、人生を無駄に過ごしたことになるよ」といった。 『非営利組織の経営』(ダイヤモンド社) 【
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