中はコワーキングスペースになっており、学生はもちろん、学外の人も自由に出入りし、電源やプロジェクタ、ホワイトボード、コーヒーメーカーや冷蔵庫のあるキッチンなどを自由に利用できる。起業家を招いた講演会や、ビジネスプランのピッチ、法律やマーケティングに関する講義など、年間100件ほどのイベントを開催し、交流を促進している。 「何か新しいものにチャレンジしたい、と思った時に一緒にやる仲間を探しやすい環境があることはとても重要。エンジニア、マネジャー、デザイナー、それぞれの立場で得意なものを生かし、目的ややりたいことがなくても、まずは参加できることを意識している」(スタートアップ・サウナCEO ユホ・コッコラさん) 工学、経済、アートの交差点 コッコラさんの言葉には、スタートアップ・サウナの出自が関わっている。同団体の母体とも言えるアールト大学は、ヘルシンキ工科大学、ヘルシンキ経済大学、ヘルシンキ