小説家・夏目漱石の遺体から顔型をかたどって作られたロボット「漱石アンドロイド」が12月10日、「夏目漱石国際シンポジウム」で初めて一般公開された。漱石アンドロイドは、大阪大学の石黒浩教授監修のもと、二松学舎大学大学院文学研究科の研究チームが製作したもの。朝日新聞社が所有する漱石のデスマスクを3Dスキャンし、そこから得た情報を基に各部位のサイズなどを割り出し作成したという。 漱石アンドロイドは、漱石作品を朗読したり、講演を再現したりするプログラムを搭載。本人の文学や性格から動きを研究し、アンドロイドに反映しているという。 声は漱石の子孫である夏目房之介さんが担当。房之介さんの声を録音し、いったん音素分解したものを再合成して人工音声を完成させた。