3人に1人がバイクを保有するバイク社会、インドネシア(日本自動車工業会より)には「Ojek」と呼ばれる伝統的なバイクタクシーシステムが存在する。中流階級の重要な交通手段の1つであるが、そのOjek界にいま変化が起きている。「女性専用」バイクタクシーシステムの登場だ。 世界を席巻するシェアリングサービスはOjekにもおよび、「GrabBike」や「Gojek」といったバイクシェアサービスも今や都市部では欠かせないサービスとなっている。しかし一方で、問題もある。それは、女性にとって使いにくいということだ。 シェアサービスのドライバーは男性が大半を占めており、女性にとっては知らない男性ドライバーの後ろに乗るというのはあまり心地よいものではない。宗教上、家族以外の男性に触れることはよくないとされているムスリム女性にとってはなおさらだ。同国では2015年6月に公共バスでの強姦事件も発生しており、交通