ユーザーのファイルを暗号化し、被害者に身代金の支払いを要求するランサムウェアは、「実績のある」サイバー犯罪モデルとして注目度が高まっていると研究者らは述べている。 フィッシングに対するトレーニングや防御を専門とする企業であるPhishMeは、ラスベガスで開催されていた「Black Hat USA」で、同社の2016年第2四半期のマルウェアレビューを公表した。 同社のセキュリティチームはこのレポートの中で、2016年第2四半期の間に、この種のマルウェアの利用が「ビジネスモデルとして定着し、減少する兆候はない」状況になり、フィッシング攻撃を含むサイバー攻撃におけるランサムウェアの使用率と、エクスプロイトキットへの収録がこれを裏付けていると述べている。 PhishMeによれば、今やランサムウェアはマルウェア構成の大きな割合を占めており、サイバー攻撃の分野で恒久的に利用されていく可能性が強いという