テキスト要素が含まれるデザインを手掛ける際に、縦組みと横組みのどちらを採用するかの選択は、基本的な設計のポイントながら大きな悩みどころの1つでもある。ターゲットを軸に考えた場合、馴染み深さなどの点から推測して、“高齢者には縦組みが好まれやすい”ということが通説であった。これを科学的に裏付ける実験結果を、トッパン・フォームズ株式会社が一般公開。「年配層は『縦書きの文字情報の方が高い関心を持つ』傾向があり、対して若年・中年層は『縦書きの文字情報を注視せず、関心に結びつかない』傾向がある」ことが確認できたと発表している。 同社では、人間の情報認知に関する脳機能計測実験を行うなど、ニューロマーケティングへの取り組みを進めている。その中で、年齢層の違いにより文字情報への注意 / 関心の反応が異なることが確認されたため、今回の発表が行われた。実施された実験は、縦書きの文字情報を記載したグラフィックデザ