前回は、Apple Watchについて、1と2の違いやアップルがApple Watch Series 2で“アルミモデル推し”に転じた理由などを説明した。 ハードウェアとしての訴求を抑え、ソフトに振ろうとするApple。簡単にいうと、高級時計路線から、より広い層への訴求になるだろう。にもかわらず、ハードウェアとしてのApple Watchは相変わらずずば抜けた完成度を誇るし、プロダクト全体を見渡した場合、さらに成熟した印象を受ける。それを端的に示すのがストラップだ。 ここ数年、エントリークラスの時計(1万~5万円)は、時計よりもストラップを売るビジネスを指向しつつある。好例はダニエル・ウェリントンであり、日本のKnot(ノット)だろう。本体の価格を抑え、さまざまなバリエーションのストラップを選ばせる。 自分の個性を示すのはストラップになるから、本体のデザインはむしろシンプルなほうが望ましい