新電王手さんは、アームの先端で駒をつかみ、コンピュータが指定した通りに指せるロボット。第3回 電王戦(2014年)の「電王手くん」、電王戦 FINAL(15年)の「電王手さん」に続く3代目で、16年の第1期 電王戦に登場し、話題になった。 対局の厳粛な空気を壊さないよう静音性にこだわったほか、駒を裏返す「成り」も7秒ほどででき、対局のテンポを乱すこともないという。 デンソーは、新電王手さんで培った技術を医療用ロボットアームに応用する考え。「医療の現場では緻密な作業が求められる上に、周りにぶつからないように、動きがコンパクトでなければならない」(説明員)ことから、成りなどの細かい動き方の技術を生かすとしている。