意外な競技で、金メダルが獲得できるかもしれない――。 今年8月、リオデジャネイロ五輪が開幕する。国内では各競技の代表選考が佳境に入り、メダルに向けた最後の選考や強化が始まろうとしている。 柔道、競泳、レスリング、体操――。これまで日本選手が獲得した多くのメダルは、これら「お家芸」の競技が大半を占めてきた。しかし、リオ五輪では異変が起こりそうだ。これまで「メダルには遠い」と言われていた競技が急激に力を付けている。 世界トップ10に日本人が6人 その一つが競歩だ。男子20kmの記録を見ると、日本人選手の成長は一目瞭然。2012年のロンドン五輪の時点では、その年のトップ10の記録に日本人選手はゼロだったが、2015年時点では延べ6人が入った。世界記録を持つ鈴木雄介選手だけでなく、層が厚いのが特徴だ。 なぜここまで強くなったのか。 タッタッタッ……。3人の選手がペースを守りながらトラックを何周も何