復旧から「復興」へ ポイントとなったのは「潮目の見極め」 編集部:「熊本地震」から約4カ月経ちましたが(取材当時)、地震発生後の対応についてお伺いします。 高屋:大分県は地震発生後、まず情報収集を行い、4月29日の湯布院における安倍晋三首相の視察を機に動き出しました。意識したのは、どのタイミングで「復旧」から「復興」へ切り替えるべきなのかという「潮目の見極め」です。見極めの期間となった約1カ月間に広告会社やクリエイターの方々と話をしながら、復興のフェーズにおいて何を仕掛けるかを考えました。 潮目となったのは6 月10日に気象庁から「大分地域は強い揺れを伴う余震が発生する可能性が低下した」という安全宣言が発表されたタイミングから。これ以降は「復興のフェーズ」と捉えて、攻めの情報発信に移りました。 つまり、総理視察のタイミングから気象庁発表までが復興の準備期間だったということになり、この期間を