ASEANのEコマース市場は伸び盛りだ。以前、この連載でも紹介した「 Wearyouwant」などは、スタートトゥデイら日本勢からの出資を受けて、引き続き成長を見せている。 その一方で、楽天は2月にASEAN地域からの事業撤退を表明した。タイでは買収して運営していた事業会社の売却交渉を始めているという。その大きな要因は、クレジットカードの普及とそれに伴う金融業の育成における苦戦だと言われている。 ただ、タイで楽天をウォッチしてきた筆者としては、日本とはインフラ面や文化的背景の違いから生まれる独特の「物流マネジメント」にも課題があったのではと見ている。今回は、バンコクのみならずタイ国内で宅配サービス事業を展開する「CJ Korea Express (Thailand)」に、タイにおけるEコマースの物流事情と、その課題について聞いた。 --CJ Korea Expressの事業内容と、タイの物