Windowsの仕組みを悪用し、セキュリティ対策をかわして不正なコードを仕込むことができてしまう新たな手法を発見したとして、セキュリティ企業enSiloの研究チームが10月27日のブログで情報を公開した。同社はこの攻撃手法を「AtomBombing」と命名している。 enSiloによると、この問題はWindows 10を含む全バージョンに影響を及ぼす。コードの脆弱性を突くわけではなく、Windowsの設計に原因があることから、修正パッチでは対応できないという。 攻撃者が悪用すれば、正規のプロセスに悪質なコードを仕込むことが可能になり、セキュリティ対策をかわしてユーザーに気付かれないままセンシティブな情報を入手することができてしまう恐れがあるとされる。 AtomBombingの名称は、この攻撃がWindowsの「アトムテーブル」と呼ばれる仕組みを突いていることに起因する。アトムテーブルはアプ
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