フランス、パリ発--米国と英国の諜報機関が世界最大のSIMカードメーカーであるGemaltoのネットワークへの侵入を試みたという情報は本当だったようだ。もっとも、この攻撃が与え得た影響は非常に限定的だったと、同社は現地時間2月25日に明かした。Gemaltoは世界中の通信事業者に、スマートフォンを識別し通信を暗号化するSIMカードを供給する。 「侵入を受けたのはオフィスネットワークだけで、SIM暗号化キーの大量盗難には至らなかった」と、Gemaltoは記者会見に先立って発表した声明で述べた。記者会見は、米国家安全保障局(NSA)と英政府通信本部(GCHQ)が大量のキーを盗んだとするThe Interceptの記事を受けて開かれた。記事では、NSAとGCHQの合同チームが大量のSIMカードの暗号化キーを盗んだと報じていた。 同記事の情報源になったのが、元NSA職員のEdward Snowde