人間の脳は世界最強のスーパーコンピュータだと言われているが、ある計算機科学の研究者チームは、脳の仕組みからヒントを得た、ニューラルネットワークを基盤とする新しいスーパーコンピューティングプラットフォームを構築しようとしている。 米国のローレンスリバモア国立研究所(LLNL)は、カリフォルニア州にある、米国の核抑止政策の安全性、安全保障、信頼性を確保することを目的とした連邦政府の研究機関だ。同研究所は、IBMと協力して「過去に類を見ない」脳からヒントを得た深層学習のためのスーパーコンピューティングプラットフォームに取り組んでいる。 このニューラルネットワークには、IBMのニューロシナプティックコンピュータチップ「TrueNorth」が使われる。このプロセッサは、従来のプロセッサよりもパターン認識や感覚処理などの認知的な処理を効率的に行えるように設計されたものだ。 1つのTrueNorthプロ