周辺諸国に比べ、ミャンマー人はあまり外食をしない。実際、外食が盛んな同じASEAN内のベトナムに比べ、外食産業の規模は10分の1以下という分析結果もあるほどだ。 その理由については諸説あるが、敬虔な仏教徒であるミャンマー人は基本的に、食事はもてなすものであってお金をとるものではないと考えているためという説が有力だ。そんなミャンマーで最近、フードデリバリーサービスが盛り上がりつつある。 ベトナムの場合、ほぼすべてといってよいほどの飲食店がデリバリーサービスを行うのに対し、ミャンマー、とりわけヤンゴンで配達を行う店はきわめて限られる。これは、交通事情が大きく影響している。 成人のほとんどがバイクを所有しているといわれるベトナムでは、バイクでの配達が容易だ。しかしヤンゴンでは、2005年に市街地へのバイク乗り入れを禁止。自転車は主だった通り以外は走行できるが、それではどこへ行くにも遠回りになり、
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