ひらひらと動かした紙や洋服の表面に、ぴったりと張り付いたように映像を映し出せる――東京大学の石川渡辺研究室が、そんなプロジェクションマッピング技術のデモ動画をYouTubeに公開している。 同研究室が開発した「ダイナミックプロジェクションマッピング」は、静止している物体に限らず、素早く動いている柔らかい物体の表面に映像を投影できる技術。あらかじめ投影先の物体に、人間には見えない赤外線マーカーを格子状にプリント。近くに設置したカメラがマーカーの動きをトラッキングし、そのゆがみに応じた映像を即座に作成して映し出す仕組みだ。映像生成から投影までの遅延は、最小3ミリ秒まで抑えているという。 映像の投影には、同研究室が開発した高速プロジェクター「DynaFlash」を使用。人間が見て、投影先の物体と映像との間に違和感がないように、最大1000fpsという高フレームレートの映像を映し出せるという。