ポーランド、ワルシャワ大学物理学部のメンバーを中心とする研究チームが、芋虫(キャタピラワーム)のように動く柔らかな小型ロボットを開発した。液晶エラストマー(Liquid Crystalline Elastomer:LCE)で作られた長さ15mmの小さな物体が、光に反応して移動する。 このロボットの素材であるLCEは、可視光を当てられると変形する性質がある。これを応用することで、アクチュエータなどを使わずに、芋虫や毛虫のように這って移動する物体を製作できた。 変形に必要なエネルギーは照射する緑色の光で与え、移動制御は空間変調させたレーザー光線を使うという。うまく制御することで、平らな表面を水平移動させるだけでなく、坂を登らせたり、狭いすき間を押し分けるように通り抜けさせたり、棒の上を移動させたりもできる。