宣伝会議から発売する『CMを科学する』の著者で、デジタルインテリジェンス代表取締役の横山隆治氏による、新たな「宣伝部の変革」をテーマにしたコラム。ネット黎明期からデジタルマーケティングの理論化・体系化に取り組み、ビジネスとして実践してきた氏が、リアル、マスをデジタルと融合した真のデジタルマーケティングのあり方について語ります。 前回のコラムで今回のコラムのテーマを「フリークエンシー過少とフリークエンシー過多の二極化をどう補正するか」としたが、その前に「視聴質」について定義する必要があると感じたので、テーマを変更した。 『CMを科学する』のなかで最も大きなテーマとしているのがこの「視聴質」についてである。従来も旧・広告主協会(現・日本アドバタイザーズ協会)がテレビの「視聴率」だけでなく、「視聴質」を測定してほしいとのメッセージを業界に投げかけたこともある。ただ「視聴質」の定義も、その測定方法