IDCが2016年の世界スマートフォン市場に関して発表した最新の予想によると、出荷台数は約14億5000万台に達する見通しだという。IDCによると前年比成長率はわずか0.6%で、2014年~2015年の成長率10.4%に比べると大幅な縮小だ。 唯一の好材料は、2016年に4Gスマートフォンの出荷台数(主に新興市場)が前年比で21.3%増加する見通しであることだ。この成長の大半を牽引するのは、アジア、中南米、中東欧、中東の発展途上市場での販売である。 一方、米国や中国、西欧などの成熟市場では2015年、スマートフォンの出荷が減速し、成長率は1桁に留まった。これらの市場の出荷台数は2016年にさらに悪化する見通しだ。 大手メーカーはこの苦境を認識している。Appleとサムスンはいずれも販売台数が大幅に減少した。市場調査会社Gartnerによると、サムスンは第3四半期の販売台数が14%減となり、