その目的によって差はあれど、ほとんどのWebサイトは、安定期を経て、必ず衰退期が訪れる。今回は、衰退期をどうやって見極めるか、そしてWeb担当者としてどのような思考や心構えを持つべきかを解説する。 そして、これまでの連載の締めとして、「Webビジネスの立ち上げ期から衰退期までの心得10か条」をまとめたので参考にしてほしい。 衰退期を見極めるには、Webサイトの「ROI」(投資対効果)が重要になる。すでに自社Webサイトの獲得単価を試算するなど、ROIの数値を出している方は、ぜひそれを踏まえて読み進めてほしい。ROIの試算や把握がまだできていない、あるいはよくわからないようであれば、先に、連載第2回「ヒラのWeb担当でも経営者と共有できる“ものさし”をもつべし <サイト立ち上げ期 その2>」に目を通しておけば、理解しやすいだろう。 どうやって判断する? Webサイトの衰退期Web担当者として
さて、これからどうしよう? パンプキン・スパイス・ラテでも買ってきて、今日は終わりにする? とんでもない。 私たちWebアナリストの仕事は、アクセスデータを使って、Web担当者の努力がどれくらい報われているか(あるいは報われていないか)を数値化して示すことだ。私たちはデータに基づいて選択肢を設定し、顧客企業がより収益性の高い道を進んでいくのに役立つ選択肢を策定し始めることができる。データに価値を与えることで、誰にでも理解できる言葉で話せるようになる。そう、お金という言葉だ。 Webアナリストは、現在の状況を金額に換算して説明する必要がある。ミーティングにおいてしばしば見られるのが、とてもよいデータを提示しているにもかかわらず、話す内容は週単位の増減についてあれこれ言うだけといったことだ。だがこうした説明は、Webアナリスト以外の人にとっては何を言っているのか理解しにくいものだ。そうではなく
参考意見としてターゲット消費者の意見を取り入れているのは10%に過ぎず、90%が消費者の意見を聞かずにデザインを決定している。 デザイン決定のポイントは、「発注側の経営者・上司・担当者の好み」が54%。「サイト制作のゴールを達成できそうだから」(20.7%)の倍以上の割合で「好み」を優先。 27.3%が「発注側の経営者や上司の独断的な意向で最終決定の直前にデザインがひっくり返った」ことで困った経験がある。 これは、デザイン決定のプロセスをビジネス目的に対して最適化するための消費者評価(アンケート)ソリューション「CREATIVE SURVEY」を提供する株式会社フォーデジットとWeb担当者Forumは、共同で行った、「Webサイトのデザイン決定プロセスに関する調査」の結果のハイライトだ。 この調査は、企業サイトの制作において、デザイン決定がどのように行われているのかを調べることで、ビジネス
サイトの立ち上げ期のWeb担道とは? その1サイト立ち上げ期の状況は、ほとんどの場合、「後発」「すでに競合が存在する」「予算も少ない」といったものだろう。 しかし、あなたの心構えと準備、基本の“型”を押さえておければ、必ず厳しい条件下でも成果は出せる。読者のなかには、たまたま担当者になっただけ、会社のなかで重要な仕事ではない、と考える方もいるかもしれない。しかしそれは大きな間違いだ。経営者から見れば、金額の大小にかかわらず“投資”となる。リターンが必ず期待されている。あなたの担当するWebサイトが、単なるコストセンターの烙印を押されてしまうか、営業最前線のプロフィット部門になるか、それはあなたの手腕にかかっている。 ベーシックスキルを上げるために(1)まずは、ユーザーを知る最初に質問しよう。「あなたの担当するWebサイトで扱う商品・サービスのユーザーは誰ですか?」 社内のデータに書かれてい
このコーナーでは、Webサイトを1万円で「小さく」作って、それを運用しながら効率良く改善・最適化していく方法を解説する。 「SEO」「アクセス解析」から、「Webマーケティング」「CMS」、さらに「UX」「IA」「フロントエンド技術」まで……。とにかく覚えることが多いWebの世界。専門性を高めるのも大事だが、すべてはつながっていることを忘れないようにしてほしい。分業は組織がスケールするための工夫の一つに過ぎない。完璧を目指さず、もっと力を抜いて、バランスの取れた効率が良い、Webサイトの構築・運用方法を提案したい。それも抽象的な方法論ではなく、具体的でマネができる実践的な方法で。 そこで、サイトを戦略的に安価に短期間で立ち上げ、運用しながら最適化していった過程と結果を、具体的に紹介していく連載を始めることにした。数億円規模の各種プロジェクト経験から得たノウハウをもとに、小さく安価に実現でき
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