印刷 関連トピックス原子力発電所 関西電力は13日、高浜原発4号機(福井県高浜町、87万キロワット)で、プルサーマル発電を見合わせる検討に入った。7月下旬までに始まる定期検査が終わり次第、始める予定だった。国の原子力政策が揺れ、通常の定期検査中の原発の運転再開すら見通せない中、地元の同意が得られないと判断した。 使用済み核燃料を再処理してリサイクルするプルサーマル発電は、毒性の高いプルトニウムを扱うことから反対論も根強い。プルサーマル計画の見合わせは、他電力会社の取り組みや国の核燃料サイクル政策にも影響がありそうだ。 今回の定期検査ではプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を新たに装填(そうてん)する予定だったが、関電は従来のウラン燃料のままとする方向。高浜町でも懸念の声があり、関電幹部は「地元も判断を留保せざるをえない状況だ。無理はしないということだ」としている。