鎌倉期の承久(じょうきゅう)の乱(1221年)の後、四国に配流(はいる)された土御門(つちみかど)上皇(1196~1231年)最期の地とされる阿波市土成町で31日、町内の住民らでつくる「どなり街づくり・いいん会」と「どなり古事記研究会」が「土御門ウオーキング」を初めて開く。町内に点在する上皇ゆかりの地を巡ってもらい、地域活性化につなげようと準備を進めている。 どなり街づくり・いいん会は、町内の四国霊場札所3カ寺を巡るウオーキングイベントを毎年11月ごろ開き、町のにぎわいづくりに一役買ってきた。札所と並ぶもう一つの町の歴史文化遺産・土御門上皇伝説に着目し、「歴史ロマン香る町・土成」をアピールする。 後鳥羽上皇の第一皇子の土御門上皇は4歳で即位。承久の乱の後は土佐、阿波と移り、現在の奥御所神社(土成町宮川内)近くで最期を迎えたと伝わる。「御所屋敷」の地名が残る土成町は、崩御までの5年間、上