<検察の「援護射撃」に望みをかけた麻生> ところが、肝心の麻生首相が抵抗を始めた。 「改造は今は考えていない」 そう言い張り、森氏の助言にも、菅義偉・選対副委員長ら側近の勧めにも色よい返事をしない。 麻生派幹部がいう。 「麻生さんは自分より人気のある舛添を幹事長に据えるのが気に食わない。自分抜きで人事が進むことにもヘソを曲げて、都議選に負けなきゃいいんだろうと応援行脚に夢中になった」 自民党の都議選の勝敗ラインは、自公両党で過半数の「64議席」(現有は自公で70議席)の確保とされている。小選挙区制の衆院選と違って、都議選は中選挙区だけにドラスティックな逆転は起こりにくい。情勢は、「民主党は10議席以上伸ばしそうだが、それでも自民40、公明22~23議席は見込める。あと一息でなんとか過半数は維持できる」(自民党選対幹部)という微妙なものだ。 麻生首相には”勝算”があった。 検察による民主党つ