トンネルを出ると熊の平で休憩だ。かつて信越本線の信号場(一時は駅に昇格)や変電所が設けられ、戦前には付近に鉄道官舎もあった鉄道のまちだったが、今は廃線らしい静かな趣きに包まれている。 ここでお弁当タイムとなる場合もあり、あの名物駅弁「峠の釜めし」を自然豊かな中で賞味する。釜めしには「廃線ウォーク」特製の掛け紙が付いているので、容器の釜を返しても記念の品が手元に残る。かつて横川駅で電気機関車付け替えの停車時間に特急「あさま」や急行「信州」から駆け下りて、立ち売りに殺到して釜めしを買い込んだ懐かしい思い出のある人も少なくないだろう。 こうして歩いてみると、単にトンネルの多い廃線を歩くだけでなく、さまざまな仕掛けが用意されていて参加者を飽きさせないうえ、天候に恵まれなかった時にも上原さんらガイドによる心配りが満足度を高めている。 そして、地元事業者との連携体制が構築されていることも、年間約180
![年間1800名が訪れる廃線ウォーク、「峠の釜めし」で知られた旧信越本線・碓氷峠にはなぜ今も人が集まるのか 【シリーズ】観光コンテンツとしての鉄道廃線トンネル | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9a5031c304a5c0571a85f478e65417e2980dbc60/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2F0%2F1200mw%2Fimg_80b7953b89de4bb664b2b993229811063489951.jpg)