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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/sunafukin99 (93)

  • 「欲しがりません勝つまでは」思想の顛末 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/kechack/20100423/p1ただ高速料金を下げることに反対し、作ることにも反対しているマスコミの論調にも違和感がある。高速道路を維持するためにある程度のコストは必要だが、高速料金を値下げもしないで建設もしなければお金が余ってしまう。マスコミはいったい何を主張したいのか?どうも高い高速料金を維持した上で、建設も抑制し、余ったお金を国庫に入れたいようなのだ。現制度では民間企業である道路会社の収益の吸い上げはできないが、マスコミの主張を総合すると通行税的な発想に行き着く*2。これは典型的な財務省的発想で、要するに国民から吸い上げるだけ吸い上げて自分たちが勝手に使えるおカネを増やそうとしているだけと見ることも出来るんじゃないか。国民一般も財政再建という大義名分に目が曇らされて、そもそも何のための財政再建だったのかよくわからなくなっている。官僚の

  • 「社会主義的」とは何か - すなふきんの雑感日記

    Twitterで話題になっていたのだが、産業政策が社会主義的か否か?という話があった。供給側と需要側に分けてみると、産業政策とは政府が介入して供給側に働きかける政策、対してバラマキとされる個人への現金給付などは需要側に働きかける政策であると言っていいと思う。一般的に「将来の有望産業」への国による援助などには肯定的な人が多いのに対し、同じおカネを不特定多数の国民に「バラまく」ような政策については否定的な人が極めて多い。*1しかしよく考えてみるとおかしな話で、そもそも「将来の有望産業」を誰が何を根拠に決めているのかという問題がある。かつて日が発展途上で常にキャッチアップするモデル国家があった時代とは異なり、今はそのような段階ではない。とりあえず先進国のまねをしていればすむ時代ではなくなっている。どのような産業が成長するかは当のところは誰にもわからず、結局のところ個別の民間経済主体がそれぞれ

    kechack
    kechack 2010/04/21
    なぜ「一般国民にバラまくとムダ遣いしてろくなことにならない」が、「政府の裁量に任せれば効率的な使い方をしてくれる」と思い込んでるんだろうか?
  • 不可解な小沢氏の態度 - すなふきんの雑感日記

    kechack
    kechack 2010/02/15
    確かに昔は政治とカネの問題について、保守的な世論は概ね寛容なところがあり、それが当時の自民党政権を徹底的に追い詰めることもなく済んできた面もある。ところが今は事情が全然違う。
  • 財政再建主義の桎梏 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/kechack/20100210/p1よく考えると、学校の日史の授業では、徳川吉宗や松平定信のように倹約に努め贅沢を戒め財政を立て直した為政者を評価し、徳川宗春や田沼意次のように遊興や贅沢を奨励して商業を発展為政者を悪く評価する教育が為されてきた。日人は学校教育で純粋培養されながら、一部の人は大学で「金儲けしなさい」のという授業を始めて受け、また多くの人は社会人になって急に「会社のために金儲けをしなさい」と言われるのである。 正義感が強く、日の伝統的価値観に対するコミットの高い人は、正直資主義に違和感を抱いたまま、日経済の道先案内人として君臨する。当に金儲けをしたいのなら、お金をどんどん借りて投資して回収すべきなのに、なぜか日では無借金経営なんていうのが評価されたりする。資主義を嫌いながら商売していることによって起こる現象である。

    kechack
    kechack 2010/02/15
  • 現状の日本経済←今まで何やってきたんだよ - すなふきんの雑感日記

    与謝野馨大先生のインフレに対する考え方http://d.hatena.ne.jp/bunsekijakusha/20100128/1264674957(悪性のインフレはともかく)マイルドなインフレが起きると、「汗水流して、知恵を絞って一生懸命に働いて」いる現役世代の労働者が報われることになるのですけれど、そういうことはガン無視ですか?あと、インフレで景気が良くなれば、有望な投資先が多く生まれるので、一生働いて稼いだ成果の目減りが嫌な人は、資産を死蔵させずに運用して、運用益で儲ければいいんじゃないですか?そういうこともガン無視ですか?*2なんでリタイア世代の資産の目減りをさせないために現役世代がデフレ下で安い賃金にあえぐという不利益をこうむらなきゃならないんですか?大先生は金持った年寄りのことしか考えてないんでしょうか?謎です。ほんと、謎だ。しかし困ったことにこの人が野党自民党の知恵袋として

    kechack
    kechack 2010/02/11
    なんでリタイア世代の資産の目減りをさせないために現役世代がデフレ下で安い賃金にあえぐという不利益をこうむらなきゃならないんですか?
  • 世論のホンネって何? - すなふきんの雑感日記

    時々思うんだけど、日国民の多くは潜在的には景気が良くなることなんて望んでいないんじゃないか。今話題になってるのも政治とカネの問題ばっかりで、海外需要とかの他人任せの経済無策に文句を言ってる人の数があまりにも少ないように思う。当に日人は経済は台風や地震みたいな自然現象で人為ではどうにもできない運任せのように思ってるんじゃないだろうか。逆に景気対策とかで積極姿勢を見せるとバラマキとかおカネじゃぶじゃぶとかバブルとかハイパーとかケチつけるばっかりで、どうもホンネではデフレで不況のままでいてくれるのを望んでるように見えてしょうがない。そうでないとしたらいったい何がして欲しいんだろ。民意がこれではリフレなんて無理だな。

    kechack
    kechack 2010/01/29
    日本人は経済は台風や地震みたいにどうににもできないものだと思っているんじゃだろうか。景気対策とかで積極姿勢を見せるとバラマキとかケチつけるばっかりで、ホンネではデフレで不況のままでいてくれるのを望んで
  • なんだこりゃ?の「成長戦略」 - すなふきんの雑感日記

    http://www.sankeibiz.jp/macro/news/091230/mca0912301136003-n1.htm民主党政権は、子ども手当や農業の戸別所得補償などばらまき型の政策が中心と批判されてきたが、政権発足100日を過ぎて、ようやく経済成長戦略策定に乗り出した。 「輝きのある日へ」との副題で、政治のリーダーシップにより「新需要創造」「需要からの成長」を目指すとしている。日の強みが発揮できる環境・エネルギーと健康(医療・介護)分野での産業育成に注力するとともに、世界の成長センターであるアジアへの展開強化、市場開拓が遅れていた観光・地域活性化を重要課題とした。これら施策で、名目GDPを473兆円(21年度見込み)から650兆円程度にまで拡大。現在5%台の完全失業率を4年後に3%台まで改善するとしている。マスコミ・世間にとってはこのような方法がどうやら正攻法の「成長戦略

    kechack
    kechack 2010/01/06
    特定産業を有望と位置づけ国家が育成する等先進国にふさわしい政策か。有望か否かは個別の経済主体が判断すること。そのせめぎあいが市場のダイナミズムを生む。「国家が予め指定する」という本末転倒ぶりには呆れる
  • 世間知が供給側政策に偏る理由 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100102#p1たとえば短期的な総需要サイドの刺激策と長期的なサプライサイド政策を不況のときに両方とるのは矛盾しない、というのが飯田・矢野的な立場でしょう。ところがたぶん松尾さんや僕は事実上、サプライサイドの改革は時間もかかるし今やってもその効果がでるのはかなり先、ということでここらへんを「無罪放免」にしているwところが当は僕らのマクロ経済観では、たとえば不況の中でサプライサイド改革、たとえば雇用の流動化とかなんとかいわれているものをやる、というのは頭大丈夫かね? というのが音のはず。少なくとも雇用流動化が賃金の下方硬直性を緩めるような方向に左右するのは首是できないでしょう。ところがDSGE派は(現実感覚、プラグマティックに目をふさぐ以外には)原理的に不況の中で雇用流動化もありえる、というのが解答のはずです

    kechack
    kechack 2010/01/05
    マクロ経済観では、たとえば不況の中でサプライサイド改革、たとえば雇用の流動化とかなんとかいわれているものをやる、というのは頭大丈夫かね? というのが本音。
  • 頓珍漢なコメンテーター - すなふきんの雑感日記

    朝のテレビ番組であるコメンテーターが「選挙対策にはやっぱりカネをバラ撒くのが一番なんですよね。」と(もちろん「バラマキ」に批判的な論調で)言っていたが、この人今時いったい何を言ってるんだろうと思った。それは昔の話で、今はバラマキ政策は選挙にはマイナスに働くだけで、財政規律最優先でバラマキ反対を打ち出す*1のが有利に決まってるだろうと突っ込みを入れたくなった。それは例の「仕分け」を高く評価する声が80パーセントに達するという世論からも明白なことじゃないだろうか。逆に同じ鳩山内閣の政策でも予算の上積みには厳しい声が多い。こんな現実があるのにマスコミ界には首をかしげたくなる発言をする人がいるが、これは状況をうまく把握してないだけなのか、わかっていて意図的にやっているのかはよくわからないところがある。ちなみに「仕分け」についてだけは保守系の論者もこぞって賞賛しているというのが実情であり、鳩山政権の

    kechack
    kechack 2009/12/11
    世論は小泉時代と何らかわらないよ。小泉時代も世論は公共事業や公務員人件費などにメスを入れて欲しかっただけで、社会保障の抑制を期待して小泉を支持した人はほとんどいない。民主党政権は小泉時代の世論を純化し
  • わけのわからない説教を繰り返す人たち - すなふきんの雑感日記

    (世間)いくら不況でも贅沢言わなければ働くところはある。働け!(失業者改め非正規労働者)確かにそのとおり。なので「それなりの仕事」があったけど何か?(世間)大学出てるんだろ!もっとマシな仕事やれよ!今まで何やってきたんだよ!(失業者改め非正規労働者)は?そんな仕事があるならとっくにやってるよ。ていうか言ってることめちゃくちゃじゃん。(世間)うるさい!屁理屈言うな。 糸冬 了 付録:http://www.ichigobbs.org/cgi/15bbs/economy/1318/568568: 名無しさんの冒険  2009/12/04(Fri) 10:43 「働け」・・・その人を「雇う」とは決して言わない。「起業」・・・実績も担保も無い無業者に開業資金を融資する金融機関ってある?「介護・就農・自衛隊」・・・その職業の人たちに対して、相当失礼な言い回し。自分自身も未経験な分野を安易に勧めたり、「

    kechack
    kechack 2009/12/08
    確かに仕事はあるが、全員が就職できる訳ではなく、マッチグを考えると更に需給関係のバランスは悪化するので、「努力すれば就職できる」議論を普遍化する議論はナンセンス。
  • 建設業の社会福祉的側面 - すなふきんの雑感日記

    くまくまことkumakuma1967の出来損ない日記経由  I 慣性という名の惰性 Ihttp://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20080329#p2http://d.hatena.ne.jp/ryozo18/20080328/1206717622ようは建設業は「社会福祉」的側面があったってことだと思う 「談合」がなくなって建設価格が「適正」になったことで、いままで企業なり政府が支払っていた「社会福祉的再配分」、つまり「割高な建設費」は別の分野に向かうことになる。理想だけを言えば、建設業からあぶれた労働者が移動出来るだけの雇用をこの「あまったお金」が別の産業で生み出してくれることだ(例えば介護とか)。ただ実際は確実に同じだけの雇用を生み出すとも思えない。そしてこのお金が向かうべきもう一つの行き先は、これらの競争力を失ってしまった「職人」に対してより直接的に支払わ

    kechack
    kechack 2009/12/08
    建設土木業界への強い蔑視の感情(どうせDQNだろというあの感覚)も昨今の「改革」ブームに関係しているようにも見える
  • 雨乞いを続けているといつかは雨が降る - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/arn/20091123#p1構造改革で景気回復なんて、経済学を根底からひっくり返さない限り成立しない。だって、供給制約があるなら失業や不稼動の工場なんてありえないでしょ。http://d.hatena.ne.jp/WATERMAN/20091119/1258634731構造改革がイノベーションを喚起し日の生産力を高めることに繋がるのであれば存分にやるべきであろうと思っています。ですが、これ池田センセイが全く触れないことなんですけど、構造改革って成果が形になるまでの時間が読めないんですね。半年とか1年でできる改革なのか、それとも5年10年掛かる改革なのか、更に10年かけて成長率が+1%じゃ意味が無いわけで、この辺の議論を逃げてるのが構造改革派なんです。ケインズの有名な言葉「長期的には、我々は皆死んでいる」の通り、我々が死に尽くしたあとで成果が出

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    kechack 2009/11/24
    日本人にとって「明日の為に今日は我慢する」のいうことが美徳で、たとえ我慢し続けて何も得られなくても、我が人生満足というドMな国民性だからね。
  • 現代日本に蘇る人民裁判 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/arn/20091113#p1毎日新聞のシンポジウムで、仙谷由人行政刷新担当相が「事業仕分け」について「これまで一切見えなかった予算編成プロセスのかなりの部分が見えることで、政治文化大革命が始まった」と発言した。http://zarutoro.livedoor.biz/archives/51297026.htmlさすがは社会党出身……。当にこの国大丈夫か?http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-353.html政治家やマスコミの方々が国民の支持やら視聴率やらを重視する中で、不要不急不当不正だとレッテルを貼られた事業が公開の場でフルボッコです。魔女裁判とか公開処刑なんていう言葉を思い出してしまいましたが、それは「敬うべきモデル」の復権を遂げた民意至上主義の現政権に対して失礼ですね。かねてから危惧して

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    kechack 2009/11/17
    小泉信者から民主党支持に乗り換えている人が意外に多いんだよね。
  • 仮説・デフレ親和的な国民世論 - すなふきんの雑感日記

    いくらデフレ下よりデフレ脱却後の方がいろいろな意味で経済成長に寄与するんだと説いても納得しない人がいるとしたら、そもそも「経済成長(=豊かさへの志向)そのものへの懐疑心」や、「追い詰められないと奮起できないといったような創造的破壊論」が彼らの中に根強く巣っているんじゃないかと思う。清貧の思想とシバキ主義の合体と言えば「欲しがりません勝つまでは」を思い出す。状況が悪くなればなるほど事態を改善するのではなくより悪化させる方向へ向かいがちなのは日に顕著なのかどうかはわからないが、とにかく論理的に説得できない人たちが少なからずいることは確かなようだ。そしてそうした感覚を醸成強化してきたものこそ他ならぬ長期停滞なのだろう。「今までいろいろやってきたけどうまくいかなかったではないか、なのにそんな魔法のようなことが出来るはずはない、インチキに違いない」という警戒心が先に立つのかも知れない。「ここはや

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    kechack 2009/11/12
     確かに日本の場合リベラルには「豊かさ信仰への反発」が、保守層には質素を尊ぶ価値観がある。
  • 「現代の帰農論」のバカバカしさ - すなふきんの雑感日記

    メディアで議論を開陳する構造改革な人たちが農林業等への「退歩的な産業シフト」に異議を唱えない(どころか今のところ推進側に立っているような)ところを見ると、日における構造改革運動の質があくまで政治的・イデオロギー的な(ほとんど信仰に近い)もの*1であり、経済学的な根拠に基づくものではないのではないか、ということが強く疑われる。もちろん旧来型の農林業ではなく企業化しろとか国際競争力をつけろとか言ってはいるが、現実問題として「他に投資した場合と比較して利益につながりそうもない比較劣位産業に投資しようとする」民間企業はかなり奇特と言えそうだし、ここでの「競争力」とは国家の競争力=国策的な意味であり、各経済主体からすれば「儲からない判断」を誰がするのかという話である。なので民間のインセンティブによってこうした企てが成功するとは思えない。仕方がないのでここで国家が農林業に介入し保護育成政策(=産業

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    kechack 2009/11/06
  • 聞き飽きた「○○産業で雇用創出」 - すなふきんの雑感日記

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091011-00000038-jij-pol政府は11日、雇用情勢の急激な悪化に対応するため、介護、農林業、観光などを重点分野とする新たな雇用創出の格検討に入った。緊急雇用対策部を今週中に開き、一層の雇用悪化が懸念される年末に向け、追加雇用対策の策定を急ぐ。 菅直人副総理兼国家戦略担当相は同日、テレビ朝日の番組に出演し、雇用創出が最も期待される介護分野について「(政府の失業者支援事業で)半年、1年研修を受けた人が施設でそのまま正職員として働けるプログラムの準備を始めている」と述べた。また、公共事業の大幅削減のあおりを受ける建設業労働者に対しても、受け皿として「農林業への就労支援をプログラムしたい」と語った。 さらに、政府高官は同日、観光分野でも雇用創出を図るため、増加が想定されるアジアからの観光客に対応できるよう

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    kechack 2009/10/13
    そもそも成長産業は自然に成長するから、過度に政府の役割を期待しなくてもいいのでは。
  • 民意原理主義の季節ふたたび - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/JD-1976/20091006/p2しかるに私のみたところ、知事の論理は一貫している。推測するに、その論理とはこうだ(竹森俊平風)。1.自民党は景気対策と称して赤字国債を乱発し、バラまき政策ばかりを行なってきた。2.大衆=有権者はそれをいさぎよしとせず、景気回復のためにはより一層の構造改革を進めるしかないと確信しており、国債増発によって将来世代の負担を増やさないよう、近い将来の増税も辞さない覚悟である。3.その大衆=有権者が与党として選択したのは、赤字国債を発行しないことを公約にかかげる民主党であった。4.だが、民主党は公約を破り、増税を回避して赤字国債に頼るという安易な道を選ぼうとしている。5.これは自民党の轍を踏む、その場しのぎの大衆迎合的なバラまき政策であって、迎合したつもりの大衆=有権者はそれを許さないであろうし、民主党に失望するであろ

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    kechack 2009/10/07
    エスタブリッシュメントはポピュリズムのよる高支持率を一旦歓迎し、その貯金を叩いて増税等の国民に不人気な政策を実行した政治家のみを評価。支持率の低い政権には国民に不人気な政策を要求すらできないから。
  • 新自由主義と左派〜同床異夢の原風景 - すなふきんの雑感日記

    新自由主義と左派の親和性 思い出す90年代前半の政治風景http://d.hatena.ne.jp/kechack/20090925/p1高校生の頃、左翼社会科教師の影響を受けてバリバリの左翼だった私は、自民党の土建政治を憎んでいた。ちょうどその頃、自民党の改革派議員や保守派の論客の中で公共事業を批判する言説が散見されるようになり、私はそのような言説に親しみを覚えるとともに、左派のワンパターンな反公共事業理論にない鋭い切り口に新鮮さを覚えたものだ。私の場合は逆のパターンで高校生の頃はバリバリの右翼で日も防衛費を大幅に増やし核武装が必要だと考えていた。ミリタリーオタクだったことも関係していたかもしれない。そして「左翼社会科教師」には反発していたことを記憶している。ただkechack氏より世代が古いこともあり、周囲の思想環境もやや違っていたようだ。当時新保守あるいは新自由主義はまだサッチャー

  • 小さな政府と社会保障の両立を求める変な国民 - すなふきんの雑感日記

    自民党が大敗した原因は小泉退陣後「改革」が後退し続けたことが原因で、もしよりいっそう「改革」が進んでいたら経済情勢も今のようにひどくならず自民党も負けなかっただろうとする意見がある。しかしこれにより世論の支持をつなぎとめていけたとするなら政治的には成功かもしれないが、経済的にはどうなっていたかというと疑わしいところがある。こういう人のいう構造改革というものが具体的に何を意味するのかもわからないのだが、仮に緊縮財政や金融引き締めによるシバキ上げ鍛錬政策を継続していたとしたら、逆に日経済はさらなるどん底に叩き落されていた可能性が高い。現在は金融はともかく少なくとも財政出動による片肺飛行でかろうじて持っている状態に思えるので、これさえ取っ払って(しかも世界的経済危機の中世界各国の政策方針に逆らい)彼らの言う「改革」を強行することは自殺行為だったともいえそうだ。また、「小さな政府」や「健全財政」

    kechack
    kechack 2009/09/08
    「小さな政府」という言葉を使うのは止めればすぐわかる。国民は無駄な公共事業など税金の無駄遣いを止め、その財源で社会保障を充実して欲しいと思っているだけ。小さな政府を望んでいるというのはネオリベの曲解。
  • グローバル化と地方分権 - すなふきんの雑感日記

    「グローバル化する世界」の中での「地方分権の追求」というのがどうも理解できない。何だか「流れ」に逆行してる感じがする。前エントリの内容とも関係するが、個々の人間の具体的な生き方を軽視しドメスティックな秩序というものを優先する末転倒な匂いを感じてしょうがない。個人にとっての「世界」は時代が下るにつれて拡がってきた。昔は当に狭い近隣社会の中で一生を終えていた人が多く、周囲数キロメートルが全世界だったような人が多かったことだろう。しかし今は違う。インターネットで瞬時に情報は駆け巡る。交通手段も飛躍的に発達した。こんな時代にあえて「地域」に回帰してゆく必要性がどこにあるのかという根的な疑問がある。そもそもそれによるメリットというのが何なのかよくわからないのだ。まるで日文学に拘りすぎて個々の人間の可能性を封じてしまうのと同じような弊害が地域主義の発想にありはしないかとへそ曲がりな私は勘ぐるの

    kechack
    kechack 2009/08/17
    都市優先主義者は拠点都市以外の切捨てを狙って地方分権を支持し、地方重視主義者は純粋に地方活性化を信じて地方分権を支持している異夢同床。