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セルクマに関するkeiseiryokuのブックマーク (63)

  • 数珠繋ぎのメモ帳 『嵐が丘』の実況録 - 備忘録の集積

    おおエミリー 数多の先達が血肉や魂で作ったというのに そなたはそれを骨で成したのか 開幕自作ポエムですみません。 今回も『嵐が丘』です。 岩波文庫から出ている河島弘美訳をはじめて読んだときに一章ごとにメモを取っていたので、それをまとめて今回のエントリとしました。 なにぶん、もとがメモなので、文章に脈絡がないこともしばしばあります。異様に興奮していて支離滅裂な主張をしている箇所もあります。気が付いたときにはポエムができていた、なんてこともありました。需要はないでしょうし、始まる前から終わっている企画です。そもそも他者へ何かを伝えようとする文章ではありません。ナマの感想、呟き、独白の垂れ流し……。体裁のとれていない数珠繋ぎのメモ帳です。 −−−−−−−−−− Emily Bronte 著 『嵐が丘(WUTHERING HEIGHTS)』――エミリー唯一の小説作品にして世界的名作の一つ。二つの家

    数珠繋ぎのメモ帳 『嵐が丘』の実況録 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2013/07/28
    《この家政婦こそ第二の語り手であるネリーおばさん。ネリー、ディーン、エレン、三つの呼び方があるが同一人物。ジラーは別の家政婦。注意。》
  • 雲の上に王国を描く偉大な精神に惹かれて - 備忘録の集積

    嵐が丘(上) (岩波文庫)posted with amazlet at 13.07.14エミリー・ブロンテ 岩波書店 売り上げランキング: 42,287 Amazon.co.jpで詳細を見る 嵐が丘〈下〉 (岩波文庫)posted with amazlet at 13.07.14エミリー ブロンテ 岩波書店 売り上げランキング: 43,498 Amazon.co.jpで詳細を見る 私が『嵐が丘』に引きつけられた最初の要素は、今も私をかの名作に引きつけ続けている要素のもっとも具体的な要素であった。どのような作品も読み始める際は読むに値する書物かどうかいくらかの不安を負っているものであるが、その不安を無に帰し、後はただ読むだけ、転がり続けるだけという下り坂に入る始めの場所――先に述べた最初の要素とは、かような意味で使っている。 それはすなわち偉大な時代のことである。偉大な、子供の時代。キャサリ

    雲の上に王国を描く偉大な精神に惹かれて - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2013/07/18
    『嵐が丘』のエントリ書くのが目標でブログはじめたのだったが、やっと書けた。
  • レトリック感覚 自分用まとめ - 備忘録の集積

    書評に類するブログ記事を書くということは、 その書物を二度読むということであった。 直喩だとか隠喩だとかいったレトリックの名称それ自体は中学・高校の国語の授業で習うものだし、国語便覧を繙けば必ずまとめられている。(手元の『最新国語便覧』では「効果的な表現」に修辞法が紹介されている。目次には「レトリック」「修辞」の文字は一切ない) しかし、それにも関わらず、直喩と隠喩の両者に当に差があるのか疑問に思うことがあった。機械的に判別するなら「〜ようだ」のつく方が直喩で、「〜ようだ」がつかない方が隠喩なのだが、それでまさか納得できるはずもない。「ようだ」があってもなくても文意が通るとすれば、直喩と隠喩を使い分ける意味など無くなってしまう。ヨーダは戦犯か否か。もちろん、そんなことは誰もいっていない。両者のニュアンスが異なっていることぐらい日語のネイティブなのだから分かる。分かるのだが……では違いは

  • はてなハイク サービス終了のお知らせ

    平素より「はてなハイク」をご利用いただき、ありがとうございます。 「お題でつながるミニブログ」としてご利用いただいていた「はてなハイク」は、2019年3月27日をもちまして、サービスの提供を終了させていただきました。 これまでご利用いただきましたユーザーの皆さまに深く感謝いたします。 誠にありがとうございました。 詳しくは下記をご覧ください。 http://labo.hatenastaff.com/entry/2018/11/19/113653 株式会社はてな

    keiseiryoku
    keiseiryoku 2012/11/03
    ハイクをブクマされたときも「あなたへのお知らせ」通知が届くとは知らなかった……。
  • 失笑 - 備忘録の集積

    ここのところブログの更新をしていなかったようだから更新しようと思いたった。 ところで自分のブログに対して《更新していなかったようだ》と推量を用いるのは妙な気もする。自分のブログであるしウェブ上の履歴であるから即座に確認できる。さらには大雑把に二ヶ月間ほど更新していなかった事実は記憶に留めた上での発言である。なにが《ようだ》だろう。 しかしブログには更新した気がするエントリとそうでないエントリの二つがあるという話をすれば、私の感じ方も少しは理解して頂けるのではないか。 前回の記事は会話主体のちょっとフォローしかねる小説であるし、その前は二度にわたって『人生論ノート』の講釈――しかもちっとも専門的ではなくって高校生の私自身を読者として想定している――である。こういったエントリはなんというかブログを更新したという気分とはまた別の気分がある。更に遡ると「近くて遠い二人の距離を」と題された記事があり

    失笑 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2012/10/03
    ↓あれほんとーだ本題に入っていないのに閑話休題できるわけがない……(汗
  • カロンセ50 - 備忘録の集積

    アリッタキユカユが死ぬとき、イナズマのやうに激しさを増して、ウクレレの調べに似た心音が、エナメルの鈍い輝きの中へ、オシロイで装った女達と、カンダラムジムジの腕に抱かれて、きえていく定めにあったが、くものような脳みその、ケニングの深みと、ことばの嵐が、サナンドの島をこれでもかと襲い、シーラカンスの千年の夢を、スクリーンのように際限を意識させない広さで、スミレのやうに青く染まつている、せかいの表面を覆い尽くす、その空へ映し出し、たにがわしゅんたろうは、チリンボランの花を、つむことを思い、テレメンギにそなえよと告げ、トリメラをも空へと映し出し、ナジャがそうであったやうに、にんげんばなれした奔放さで、ヌイコネは跳梁し、ねぐらへと真っ直ぐ飛び込んでは、のんべんだらりと横たえ、はなもちならぬ鳴き声で嗤い、引きつった笑みを張り付け、ふりかえり詩人を見やり、へそで茶が沸くであろうと、ほらを吹くし、まじめな

    カロンセ50 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2012/09/24
    そういえばこういうのも書いたな(笑)/ようするに神話的な何かであって内容を持っているようで持っていない「カロンセのうた」を僕も書こうと、50音順に句を繋ぐ制約を自身に課したわけで。と、今更解説。
  • 近くて遠い二人の距離を - 備忘録の集積

    書くことを控え、推敲に没頭していると、最近曖昧になっていた読書の美的感覚が蘇ってきた。これがあるから僕は小説を読むのだなという感覚。 それはそうと、自筆の小説を推敲していると、ここぞという結びの場面で「遠くて近い」という表現が出てきて、僕は軽く吹き出した。吹き出してしまったのは、それが滑稽な表現だったからではなくて、二度目だったからだ。以前にもすでに使ったことのある表現だったのに、二度目のときはそれが二度目だと気付かないまま、うむ、これはよい言葉に巡り会えた、などと思っていたのだ。(未だ書かれていないものは無限定であると同時に記憶に残りにくく、容易く失われてしまう。その一方で、書かれたことは記憶の凝固と忘却の両方だ。気体のように自在だったイメージが凝固して結晶化し、形あるものになるのだが、同時に脆く崩れやすい物になり、やはりというか、容易く崩れ、都合よくというか、無責任にも、忘却してしまう

    近くて遠い二人の距離を - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2012/07/03
    ひとしきり自画自賛したあとだっただけに、二回目を見つけたときはずっこけた。しかし二回目は距離感がメインだから他の語に変えられなかった。/同じように知らずに盗作してる場合があって怖い……。
  • 近代リアリズムの崩壊について - 備忘録の集積

    中村光夫『風俗小説論』エントリ第4回。 風俗小説論 (講談社文芸文庫)posted with amazlet at 12.04.23中村 光夫 講談社 売り上げランキング: 210777 Amazon.co.jp で詳細を見る プロレタリア文学と新感覚派文学 P115 「新感覚派文学もマルクス主義文学も、共に自然主義以来の素朴実在論的なリアリズム文学に対抗して立ったことにおいて共通していた。一は技法上の文学革命を中心に、他は世界観上の革命文学を目指しつつ、既成の文学伝統を打破戦とする前衛的な文学運動であることにおいて、それは軌を一にしていた。……それはともに日常的な実生活に密着する自然発生的な文学伝統に反逆する、観念性の強い目的意識的な実験文学といってよかろう」(新感覚派文学とその周辺)と平野謙はこの二つのそれぞれ流産に終わった文学運動の意義を要約していますが、これは妥当な見解と思われます

    近代リアリズムの崩壊について - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2012/05/11
    読み返すと、相変わらず舌足らずな文章だなぁ……
  • 格闘漫画における猪木――生野勘助 - 備忘録の集積

    『格闘漫画における猪木』という題名でエントリをいくつか書こうかなと思っていたが、Wikipediaで前調査をしてみると、これが意外に多かった。 猪木をモデルとした架空の人物・キャラクター マンガ・小説 国会議員(浦安鉄筋家族) グレート巽(餓狼伝) 猪狩完至(グラップラー刃牙) アイアン木場(高校鉄拳伝タフ) 金小路鉄男(The・かぼちゃワイン) グレートニオ猪地(マーダーライセンス牙) 生野勘助(喧嘩商売) アドニオン諸(頑丈人間スパルタカス) ▲アントニオ猪木 - Wikipedia 多いばかりか、知っているのがグレート巽、猪狩完至、生野勘助の三名だけだった。 ▲グレート巽(餓狼伝) ▲猪狩完至(グラップラー刃牙) そもそも私はプロレス世代ではないし…… アントニオ猪木のことを、ほとんど知らないも同然…… そのため猪木を題材にする意欲が嘘のように枯渇してしまったのだが…… 元気ですか

    格闘漫画における猪木――生野勘助 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2012/02/20
    wikipedia見て、猪木が永久機関の研究に手を出したくだりで失笑した。あるいは猪木の人気が永久機関なのか。
  • 普通の速さで歌うように マルグリット・デュラス 『モデラート・カンタービレ』 - 備忘録の集積

    『モデラート・カンタービレ』 著者マルグリット・デュラスのような情熱的な恋をしたことのない私には、この物語は難解すぎた。 情熱という語からはスポーティかつボーイッシュな色彩を感じるが、海を隔てたあちらのお国では、パッシオンという語には殉教・受難のニュアンスが含まれる。命を賭けて異性を愛する。そんな恋を私は知らない。愛しているから死にたい、死によって愛を証明したい。心中を愛の表現とする危なっかしい恋を私は知らない。自動車の人身事故のように身を砕く定めの苛烈な情念。体験した試しがない。だから、この作品を分かったということは到底できない。 モデラート・カンタービレ (河出文庫)posted with amazlet at 10.10.23マルグリット・デュラス 河出書房新社 売り上げランキング: 125617 おすすめ度の平均: 恋人と読みたい小説 大人の愛を陰翳濃く、じっくり 激書 未読なら買

    普通の速さで歌うように マルグリット・デュラス 『モデラート・カンタービレ』 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2011/12/11
    ???/このエントリを、僕が書いたのか?/いかん、いかんぞ、こうしている場合ではない!
  • 真の小説嫌いが書いた最上の小説 - 備忘録の集積

    キャッチコピー 著者:アンドレ・ブルトン 題名:ナジャ 1926年 『ナジャ』が世に出る 1963年 『ナジャ』著者による全面改訂版が出る この書物が多くの人の手に開かれるように、キャッチコピーを考え、エントリの題名とした。 真に小説を批判できるものは、小説の構造について熟知しているものに違いない。そして小説の持つあざとさや粗雑さ、身勝手な捏造といった多くの欠陥についても承知していることだろう。そのような人物がそれでも書かずにはいられなかった小説とは――? そして執筆して後、晩年になって多くの訂正を行ってまで完成させずにいられなかった理由とは――? 導入 私は作品について多くを語ることはできない。必要十分に理解するためには、ブルトンが記した『シュールレアリスム宣言』を読み、理解する必要があるし、もちろん、できればの話だが、その内容を実践してみるべきだろう。加えて、ブルトンが愛読したはず

    真の小説嫌いが書いた最上の小説 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2011/05/16
    どうでもいい話ですが、「プ」と「ブ」の見分けがつかずに勘違いすることが多いです。ブルトンなのに、彼の名を知ってから三年間はプルトンと思っていました。半濁音は、だから嫌いです。
  • 語りの海を漂いながら――灯台へ - 備忘録の集積

    著者 Virginia Woolf (ヴァージニア・ウルフ) [1882-1941] イギリスの作家。モダニズム文学の旗手。 『灯台へ』は、我が人生の書の一つ。まだまだ若造の私ですが、残りの人生にこれを超える作品に出会うことはないだろうと思っています。 感想を一言でいえば、名作がこんなに面白くていいのだろうか、といったところです。娯楽作品が愉快なのは当然ですが、名作は難解であり眉間に皺を寄せて読まねばならないとする権威主義的な信仰が、悪意とは無縁ながら慣習の呪術的性質に則って我々の中に息づいているものと決めつけさせていただくとして、この信仰を転覆させる圧倒的小説力が書には備わっております。なんといっていいものか……「名作を読めてアタシ、シアワセ」と鼻血を垂れ流しそうな興奮に見舞われるのです。*1 「意識の流れ」と呼ばれる手法により語られるウルフの世界の、なんと鮮やかなこと!*2 人が他人

    語りの海を漂いながら――灯台へ - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2011/02/07
    鴻巣訳のいいところは、本作のキーワードであるvisionに相当する語に「ヴィジョン」とルビをふっているところ。こんなに頻出していたなんて、と驚いた。
  • 『蔵の中』に見る語りの力 - 備忘録の集積

    思い川・枯木のある風景・蔵の中 (講談社文芸文庫)posted with amazlet at 10.01.24宇野 浩二 講談社 売り上げランキング: 111409 おすすめ度の平均: 宇野浩二の領発揮 思い川 Amazon.co.jp で詳細を見る 書き出し そして私は質屋に行こうと思い立ちました。 ――という書き出しではじまるのが宇野浩二の『蔵の中』という短編小説です。なかなかイカした書き出しですよね。物語の開始点なんて原理的に定めきれないのですから、いっそお話の途中からはじめようというのは、一つの知恵です。 題名の蔵の中というのは質屋の蔵の中のことでして、このお話は質屋が舞台なのですから、「質屋に行く」ということは「今から物語を開幕します」と宣言しているにも等しく、そう考えるとあまりに実直な書き出しです。なんともさらっと書き出せてしまったような印象を私は受けましたが、実のところこ

    『蔵の中』に見る語りの力 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2010/11/01
    久々に拙エントリを読み返して、読みにくい箇所の多さに赤面しますた/// (誤字脱字にプチ修正有り)
  • うすぼんやりとした光 ロベルト・ムージル『愛の完成』 - 備忘録の集積

    題名 愛の完成 著者 ロベルト・ムージル 発表年月日 1911年 愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑 (岩波文庫)posted with amazlet at 10.10.30ムージル 岩波書店 売り上げランキング: 414938 おすすめ度の平均: きもちわるい 退屈の美学 合一 Amazon.co.jp で詳細を見る オーストリア生まれの作家ロベルト・ムージルの著書『愛の完成』を繙いてすぐ、私は意識のうすぼんやりとした領域によって文字を追うときの感覚と、それに伴う優美な浮遊感に囚われたのでした。 当時の私はヴァージニア・ウルフの『灯台へ』を読み終えてまだ日も浅く、あのような文体に憧れながらも、自分の目指している文体がまた少し違ったところにあることを感じておりました。あれに近く、あれとはまた違った文体……。まだ手にしてはいなかったのですが、輪郭はうっすらと見えていて、答えを中心とした渦にす

    うすぼんやりとした光 ロベルト・ムージル『愛の完成』 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2010/10/31
    古典よむ部としての初活動です。
  • 猫も杓子も - 備忘録の集積

    私が書斎の掃除を万事のこりなく終えて台所と居間の手入れをこちらは手抜きにて仕上げた後にコーシーなど淹れて書斎に戻ってみれば、風を通しておくために開け放していた窓から入り込んだのか黒が一匹通販で買ったロッキングチェアの上に座して前足で机の上に開かれていたのペエジをめくっているではないか。角張って場所ばかり取っては不注意な私の小指の爪をたびたび砕いてきた巨大な机は廊下から書斎へ通じる戸と向かい合わせになっていたので、私と君も面と向かい合うこととなった。しかしそこはふてぶてしい君であった。一寸、私に注意を向けたふうであったにも関わらず、そんな仕草すらなかったと断じるがごとくペエジに目線を落としているのである。私がゆっくりと近づいて、手に持っていたコーシーカップを机の端に置くと、まァこういった意味深な君にはありがちなことなのだが、上目遣いの一瞥をくれた後、流暢な人語で口をきいた。 「貴兄

    猫も杓子も - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2010/08/16
    暑さにやられて書いたお話にブクマ、かたじけのうございます。(なんだろう、普段より恥ずかしい)
  • スピッツ・ベスト10 - 備忘録の集積

    このエントリのOP曲として あわてないできいてね、あわだけに。(←脳みそババロア) スピッツが好きだー! 大好きだー! と、叫びたい夜がある。夜だけでなく、朝も、昼も、叫びたいときは叫びたい。 時間泥棒のWikipediaでスピッツの項目を読み繋いでいると、こんな記述を見付けた。 ウサギのバイク (3:28) 作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:スピッツ アルペジオで始まるイントロが印象的。1番は“ラララ…”、“TuTuTu…”とスキャットのみで歌っている。草野自身も気に入っている曲であり、「自分の好きな曲ベスト10には絶対入る」と語るほど。 マサムネがいつそんなことを話したのか知らないが、今でもまだウサギのバイクはベスト10入りなのだろうか、と考えた次に私自身のスピッツベスト10が気になった。トゲトゲの木ぐらい気になる。どの曲だっていい曲だけど、断腸の思いでトップ10を選んでみる。順位をつけ

    スピッツ・ベスト10 - 備忘録の集積
  • 死体安置所 - 備忘録の集積

    うちにはトドがいた。みなさんの家にも一頭ぐらいいるのじゃないだろうか。床の上で寝入ってしまう生き物が。ぐでーんとか、どどーんとか、そんな感じでふてぶてしく脱力して場所を取っていびきを掻いているやつが。揺すってもなかなか目を覚ましてくれず、うーんとか、ああとか、生返事だけして、結局そのままトドをやめずにトドでいて、トドのままで朝を迎える。とどのつまり、我が家ではリビングの床に寝てしまう人のことをトドと呼ぶ。 今は上京していなくなってしまったが、妹はすごかった。高校時代後半から専門学校時代にかけて、うちの妹はトドの名を欲しいままにしていた。一年のうち、寝所で眠ったのは片手で数えられるかどうかといった数になる。あれの寝台はいったいなんのためにあったのかと思う。横になってソファを占領したり、冬場こたつにもぐっているというのは、まだ格好が付くが、床に寝ころんで深い眠りに落ちている様はまさしくトドだっ

    死体安置所 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2010/06/29
    死体安置所じゃなく殺人現場というのが本当だと気づいた。/id:islecapeさんは部屋の明かりとかPCとかつけっぱなしで漫画や小説を開いたまま眠る人と見た。死因は毒殺。どーでしょう?
  • 俺の赤い星 - 備忘録の集積

    面白い漫画やアニメって、美味しそうな事シーンが多いよね、と彼はいった。僕の脳裏には「モニュ、モニュ」と肉をべるグラップラーの姿や骨付きの肉にかぶりつくジブリスターズの面々がよぎる。彼もその辺りを語るだろうと思って、相づちを打ちながら話しを促す。彼はまずドラえもんを例に出した。大長編で、日誕生で、カブを作るだろう。パッカリと開いて、中からカレーライスやカツ丼、なんでも出てくる。カブは器と蓋、つまりパッケージの役割を果たしているんだけど、カブとしてべることもできて、のび太は平気な顔で生のカブにらいつく。子供の頃、あれがたまらなく好きで、たまらなかったなあ。 たまらなく好きで、たまらなかったという冗長な繰り返しが素敵で、僕は微笑んだ。バカにしてるのか、と彼は少し不機嫌な様子を見せたが、話の先を促すともとの調子で語り出した。カイジって、知ってるだろう? カイジが地下労働施設に囚われの身に

    俺の赤い星 - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2010/05/31
    ああ、それにしてもうどんが食いてえ……。
  • はてな放浪記、読み物を求めて - 備忘録の集積

    はじめに 私は脳髄の空腹を満たしてくれるような美味しい文章に出逢ったとき、ブックマークで「読み物」のタグをふってとっておくのですが、気が付けば「読み物」タグをふった記事は百を軽く越えてしまっていました。 はじめの頃こそ「読み物」タグのなかでも階級付けを行うつもりがあったのですが、そもそも高い階級にヒットしていなければ「読み物」タグをふってないことに気づきました。おかげでまとめにくい。どうやってまとめればいいのやら。 いつかまとめようと思っていながら、一年経ったときに何もせず、ブクマ数100を超えたときにも何もせず、このまま放っておいたら永久にまとめないような気がして、荒っぽいながら強引にまとめてしまいたいと思います。 もしもし はてなに住まうマダムはなぜ面白いものを書けるのでしょう? エロワード連発なのに清々しいのはなぜでしょう? もしもし亀よ、亀さんよ、と歌えば、あらやだエロい。日常のあ

    はてな放浪記、読み物を求めて - 備忘録の集積
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    keiseiryoku 2010/03/22
    宣伝ブクマ。
  • よき文章の根元を司るたった一つの真実(会話仕立て) - 備忘録の集積

    「僕だってはじめのころは、ちまたでいうところの文章力を養おうとしていたんです。読点を適切に打ち、意味の取りやすいよう短い文章を心がけ、曖昧だったりどちらとも取れる表現を控えるよう努めていたんです」 「新聞記事のような……?」 「そうです。コラムのちっぽけなスペースに分かりよい言葉を並べるあの手の文章を目指していました」 「とてもいいことじゃないですか」 「そうでしょうか……?」 「読み手の負荷を減らす文章はよい文章ですよ」 「ところが、僕はあるとき気付いてしまったんです。ブルーバックスのようなを開けば、どうでしょう、そこには僕が目指した文章が落ち着きをもって並んでいたのです。専門的な内容を初学者に説く平易なテキスト……。それをものにしかけていた僕はそれまで求めていた文章に絶望しました」 「なぜです? 何か欠陥があったということでしょうか?」 「欠陥……欠陥という語句が当てはまるような脆弱

    よき文章の根元を司るたった一つの真実(会話仕立て) - 備忘録の集積
    keiseiryoku
    keiseiryoku 2010/03/15
    ネタであり事実であり迷走中であり……。