珈琲時間 (アフタヌーンKC) 作者: 豊田徹也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/22メディア: コミック購入: 19人 クリック: 320回この商品を含むブログ (128件) を見る読了直後の第一印象は、「ダメさが転がっている作品」だった。それは作品がダメという意味では決してない。作品の各話各話に「ダメさ」が見て取れる、ということだ。 この「ダメさ」は、ただ単に否定的な意味合い一辺倒のものではない。前向きでもあり後ろ向きでもあり、明るくもあり暗くもあり、深刻でもあり滑稽でもあり、重くもあるし軽くもある。「ああ、ダメさにも色々な形があるのだな」と思わせる奥行きのあるダメさだ。そんなダメさがそれぞれの話の中に、滲んでいたり、たゆたっていたり、くすぶっていたり、はしゃいでいたりしている。 例えば初対面の女性にたかろうとする自称映画監督。例えば父親を刺した少女。例えば妻と息子を
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