新党の真贋を見極める 7月11日の投開票が予定される参院選まで40日余り。迷走が続く民主党にも低迷が続く自民党にも不満で、新党に注目する有権者も少なくないだろう。とくに保守層はその傾向が強いが、「新党が第二民主党や第二自民党であっては元も子もない」と田母神俊雄前空幕長。正論7月号に寄稿した論文で、各新党が本当に保守の受け皿たり得るかを見極める5つのポイントを挙げている。 最初のポイントは、「保守であること」。ただし田母神氏によれば、保守派を名乗る政治家や評論家の多くは「アメリカ派」であって、「日本派」ではない。とくに宮沢喜一内閣以降の歴代自民党政権は、米国の言われるままに終身雇用や年功序列などの企業文化を廃れさせてしまい、日本の経済力は著しく後退した−とみる。 その上で、「新党に求められるのは自民党的なアメリカ派でもなければ、民主党的な中国派でもなく、『日本派』、すなわち真の保守派なのだ」