民主党の小沢一郎元代表に近い同党の比例選出衆院議員16人が17日午前、岡田幹事長宛てに衆院の同党会派からの離脱願を提出した。 党執行部が政治資金規正法違反で強制起訴された元代表への処分手続きを進めていることへの反発が背景にある。岡田氏は受理しない考えを表明したが、議員らは、国会対応で党執行部の方針に従わない姿勢を鮮明にしたことになる。2011年度予算関連法案など重要法案が参院で否決され、衆院で再可決するのに必要な3分の2の議席確保が絶望的になる可能性がある上、事実上の党分裂に陥ったとの見方も出ており、菅首相の政権運営に新たな打撃となりそうだ。 メンバーは渡辺浩一郎氏、小沢元代表の元秘書の川島智太郎氏ら比例選出の当選1、2回の衆院議員。国会内の党幹事長室を訪ね、職員に離脱願を手渡した。議員らはその後、渡辺氏を会長とする「民主党政権交代に責任を持つ会」という新会派を結成する、と衆院事務局に届け