ツイッターの書き込みでドラマ脚本を批判した猪瀬直樹・東京都知事(66)が名誉毀損(きそん)で訴えられている訴訟の口頭弁論が1日、東京地裁であり、裁判長が問題の書き込みを「不穏当」として知事側に削除を促した。 係争中の訴訟で裁判所がこうした忠告をするのは異例だが、知事側は応じる意向を示した。 訴えているのは、脚本家の伴一彦さん(58)。自分が脚本した2000年のテレビドラマについて、猪瀬知事がツイッターで「自分が原作を担当したマンガをアホ脚本家が換骨奪胎して安っぽいドラマにした」などと盗作だったかのように記載していることに対し、「ドラマはオリジナル作品だ」と主張している。 訴訟で知事側は「論評であり、名誉毀損に当たらない」と反論。小林久起(ひさき)裁判長は「正当な言論かどうかは別として、いきなり『盗作』と言われることの重大性は作家でもある被告には分かるはず。削除した方が望ましい」と述べた。知