【樋口大二】金沢星稜大学(金沢市御所町)の図書館で今年度、貸出冊数が大幅に増えているという。学生が本を読まなくなったといわれる中、どんなことをしたのだろう。■「立地」よくして拡充、課題出し通わせる JR金沢駅から東へ約3キロの郊外にある金沢星稜大の新図書館は昨年9月に開館した。今年4~9月の貸し出しは1万2344冊で前年同期間の2倍近くになった。入館者数も8万237人で3倍以上増えた。 蔵書数は約17万冊。小説や教養書のほか、経済、保育、スポーツなどの専門書や学術書がある。地域の人も利用でき、子供向けの読み聞かせ会も開く。 石村宇佐一館長は「図書館は大学の頭脳でもあり、学園の顔。まずはハード面からしっかりしようと考えた」。以前はキャンパス奥の1フロアだったが、正門脇に新築した「メディアライブラリー」に移し、1~3階に拡充した。「正門脇なら登下校する学生が必ず日に2度は通るでしょう?」