前編では、主に水陸両用車AAV7の問題点について書いた。後編では、中期防(中期防衛力整備計画)で17機の調達が明記されているチルトローター機(オスプレイ)、3機と示されている滞空型無人機(グローバル・ホーク)の問題点について詳述したい。 オスプレイは日本のメディアでも何度もニュースに登場しており、知名度の高い兵器といえるだろう。しかし、どのような運用をするのか、説明されていないままだ。いくら防衛省関係者に聞いても明確な運用構想の説明はない。そもそも、運用構想は無いようだ。 オスプレイは固定翼機の高速度と長い航続距離、ヘリコプターの垂直離着陸機能を併せ持った「いいとこどり」の機体と紹介されることが多い。だが固定翼機ほど高速ではなく、ヘリコプターほどの垂直離着陸能力を持っていない中途半端な機体であるとも言える。 オスプレイの欠点とは? オスプレイの欠点は、着陸のための降下は徐々に高度を下げる必